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色々お散歩

ヨーロッパ好き乙女趣味な 旅写真・日常ブログです

仮面舞踏会・金田一シリーズ

2015年11月10日 21時21分22秒 | 
舞台は昭和30年代半ばと金田一シリーズの中では新しい方の時代
珍しく舞台は軽井沢。


本が苦手だった私、金田一シリーズもより薄めの本から順に…つまりページ数の少ない順で読んでいったので

そろそろ厚めの物が残るようになってきました。

今まで読んでいた金田一シリーズの中では厚い

図書館に残ってる未読の金田一シリーズはもう他は厚いものばかり


さて 仮面舞踏会

厚くページをとっただけに登場人物が多い

戦前から世を風靡する大女優、鳳千代子
その一人目の夫、2人目の夫、3人目の夫、四人目の夫とおり
四人目と離婚後、大恋愛中であるが
読み始め2日間くらい
誰が何人目の夫なのか忘れてしまったりした

そんな人が多いのか人物説明が最初に書かれているので助かった。

軽井沢を舞台に起こる千代子の前夫達の連続殺人

ネタバレしない程度に簡単に感想

犯人が気の毒でいたたまれない。
犯人を悪の申し子のようと意見もあり
作品でも描かれ方が悪めいているが
これは…悪魔になるのは仕方がないだろう

誰だってそうなるだろう。
あんな背景があれば…。

しかし犯人は1番の被害者だと思う。

憎むべきは犯人を悪魔にした
人物であり、これまぁ、凄まじい悪党で。
流石にこれはゾッと来る。

仮面舞踏会は華族の華やかな舞踏会…という物語ではない。

最後に、なるほど…仮面舞踏会か。
と思わせられた。

金田一シリーズは戦後間もない昭和20年代始めから30年代の辺りが主となっているため
今現在の世界では通用しないような事、聞きなれない言葉、名称なども出るが

名前も昭和の香りが。
特に女性の名前。時代とともに変化が激しいのかもしれない。

今は男児も女児もキラキラネームやらからはじまりDQNネームなどと
新しい、パンチの効いた名前が世を騒がせているが

金田一シリーズでも
平成のこの時代には古風な女性の名がレトロに作品を飾るがこの仮面舞踏会で今の時代に通じる名前が!

美沙ちゃん16歳の可憐な少女だ。
今の時代でも十分通用する名前であり美沙ちゃんは昭和18年生まれなので今の70代だ

しかし華族の出の祖母は
美沙という名前を軽いとのことで
祖母は 美沙子 と呼んでいる。

華族の出が関係するのか時代の違いからか
きっと祖母には美沙はDQNネームだったのではないか。
なかなかにその部分が面白かった。