11月22日(水)
午前10時
診療所へインフルエンザ予防注射と
肺癌、大腸がん検査に向かう。
待合室は満席。
しかし回転は早い。
老先生の息子医師も別診察室で診察だからだ。
予防接種をしてから、
レントゲン検査をする。
異常無し。
看護婦さんが、「待合室の貼り紙を見ましたか」?
「いいえ 見てません」。
「来年1月で閉院するの」
「先生はお年ですので、緑内障が悪化して
診察に誤りが生じる恐れがあるので引退します」。
突然の知らせに戸惑う。
10年以上、私の主治医として
お世話になっている。
老先生は80歳
酒とグルメが好きで
老先生がいたからこそ、毎月一回の診察により
大腸ポリープ、痔、帯状疱疹、前立腺癌等の
早期発見ができた。
医師だって、病気にはなり、引退して廃院になるのだと
妙に納得。
老先生の住まいは、世田谷 京王線明大前駅下車。
そこから、夫人と定期券で通っている。
片道90分。
私の事務所は、二つ先の桜上水駅。
「先生、住まいの方で私の診察していただけませんか」?
「そらりゃ 無理だ」
「私が今度から患者になるので、医師を探せねばならない」
息子医師は診療所を継がずに
総合病院の勤務医になる。
老先生を紹介してくれたのは、駅前にある
泌尿器科医院からだった。
その医師も老齢で倒れ息子が継いだ。
その息子医師が、医学部先輩の老先生を紹介してくれたのだ。
医師という職業。
TV人気番組、ドクターX
学閥、系列、先輩、後輩
強固な繋がり連携。
妻の癌発症して治療をしたのは
義妹が副院長をしている大学病院。
私の前立腺癌 放射線治療も
その繋がりで治療している。
医学界とは本当のところ
TVドラマと同じなのだろうか?
名医より、丁寧に診察、説明してくれる医師が安心。
さて、近場で主治医を探さなければならない。
足腰弱った老人達は困ることになる。
当面、放射線治療を受けている医療センターで
フォローしてもらおう。