おばVAN日記帳 ~明日は誰に逢えるかな?~

鳥さん、虫さん、野の花。朝焼け、夕日、月の光。世界は、愛おしい者たち、美しい時で満ち溢れている。

クロマダラソテツシジミ ~立冬過ぎて~

2021年11月10日 11時25分28秒 | 虫さん



先週の福岡は、
まだ20℃前後まで最高気温は上がって、
陽射しも申し分なく、
ポカポカと暖かい日が続いていた。




南方系の蝶、クロマダラソテツシジミも、
元気に飛び回って・・・


ポカポカ陽気の中で、
のんびり日向ぼっこしていた。




それが、立冬を過ぎ、今週に入って一転、
最高気温が15℃を切り、
冷たい雨が降る日々。

昨日のお昼休み、雨は止んでいたので、
蝶たちの様子を見に行った。
でも、全く飛んでいない。
ヒメアカタテハが1頭だけ、
目の前を横切ったのみ。
あんなにいたキタテハもいない。
みんな、どこに身を潜めているのだろう?

いつもちっこい蝶たちがいる所、
駐車場の隅っこ、
まだ青々としたヤブガラシや、
枯れ果てた露草が茂る辺りを、
目を凝らして見ていたら・・・




クロマダラソテツシジミ、見っけ~!



寒そうに身を縮めてじっとしていた。




少し離れた所に、もう1頭。



この子は低温期型で、
全体に模様がぼんやりとしている。


低温期型だからと言って、
寒さに強いって訳じゃないんだろう。
いきなり寒くなって、可哀そうに・・・


もしこの子が、
5年も10年も生きる生物だったら・・・


絶対、連れ帰りたくなる可愛さ!


でもそうじゃない儚い命。
そしてそれは、
自然の中にあってこそ美しい。



ああ、でも、この子・・・


こんな所に飛んで行っちゃって・・・


「たまには真っ赤な車でドライブしたいの~!」





ヤマトシジミも、震えていた。


寒いね~。