トホホおやぢのブログ.....

アンチエイジング、自転車、ダイエット、スイム、ラン等々、徒然なるままを・・・

馬鹿と猪

2010-08-17 23:27:00 | 旅 (自転車)
8月15日
 気分はそんなに高揚している訳ではないと思っていたのに、4時前に目を覚ます。まるで、遠足に行く小学生みたいだ(笑)
今日は、これから一泊二日のトライアスロンチームの合宿なのだ。

 自家用車で予定時刻どおりに、師匠宅に向かいabeちゃんとヤブ蚊を一匹積み込む。
 川口の会社にてトーマスと合流して、さらに朝帰りの若者がたむろする六本木交差点付近でサポートおやぢを拾う。交差点付近のフラフラしている露出度の高い淫靡な姿のオネーチャン達の姿は、これからの苦行を乗り越えんとする豆腐のような意思を打ち砕くには十分すぎるのだが、今回の合宿はこのおやぢの運転するサポートカー付ききなので、このような淫靡なオネーチャンとは無縁かもしれないが、空身で自転車に乗れて富士山をまじかに見るのがウリだ。股間の孤高とは無縁な年頃のおやぢには、孤高の霊峰富士山の姿を見て、なによりも先にパワーを得ることが重要なのだ。

 最初のプランでは、橋本あたりから自走で道志を抜けて山中湖に向かう計画だったが、連日の猛暑と刺すような強い日差しは・・・・パワー不足もあいまって
「車なんだから、最初から涼しい所に行って そこから富士山グルリってのは?」
との提案を生む事になる。師匠の
「それも悪くないな・・・・」
の一言に誰も抗うことなく変更された。

 この手の朝令暮改は、おやぢの最も得意とする部分でもあるしが、頑固な割にはこのような柔軟性はあり、意思が弱いというよりも、状況の変化にフレキシブルに対応するのが大切だ!とかなんとか言って自分の行為を正当化するのは、おやぢの年の功というべきか・・・・・。

 お盆休みで渋滞を覚悟していたが、順調に河口湖まで到達して、道の駅なるさわに到着する。ここから時計と逆回りに進む案とabeちゃんの為に時計回りに進む案があったがのだが、abeちゃん案は却下。ダウンヒルから始る富士山回り(時計と逆)が選択され、しぶしぶ同行するabeちゃんなのであった。

午前9時頃に道の駅を出発

 ここらへんの富士山麓は、自転車に乗って一番快感を感じるような気温だ。平野部ではとんでもない気温になっているに違いない。富士山の見える景色といい、マイナスイオンを身体いっぱいに感じる。

 本栖湖付近で、帰路の危険を感じたabeちゃんが戻るという。御殿場から、R246をつかってR16経由で帰ればすぐなのにと説得力の無い提案をしようとしたが、彼は日帰りの予定なので仕方が無い。万が一の事故でもあって、家族の皆さんから怨まれたくないからねぇ~~~。

朝霧高原の道の駅でトイレ休憩をして、ダウンヒルを楽しんで
午前10時10分 
白糸の滝に到着 滝見物をする。なかなか大した滝でした。

午前11時30分
 子供の国入り口に到着。本日最初の山岳賞をゲット!次に師匠が到着。トーマスが遅れているっ!おや珍しい。どうやらハンガーノック気味らしい。残念な事に、夏で霧や雲が多く、ここらへんから富士山がよく見えない。

 実は、合宿のついでにプロトタイプの商品テストを繰り返している
ホイルセット
新型のチェーンオイル
TTバー
 いずれも、未発表の製品だ。いまのところ合格点で使い勝手もまずまずだ。御殿場への下りでは、71km/hほどのスピードでも安定してたが、前の車が遅くてそれ以上のスピードが出せなかった。TTバーもトライアスロン用としては、いままで使った中では一番だった。呼吸を圧迫しないのとダンシングしても膝が干渉しないのがGOOD!

 下り基調の広大なススキ野原を通過して御殿場市内にちかづく、なにげなく入ったお店が・・・大当たり!!!

”すしぎん”12時35分着
帰宅後調べたら、 Yahooグルメでは4.75(5点満点)高得点を得ていた。850円だったかのチラシ寿司を食べるが、これは安いしボリュームも満点だった。メニューを見ると刺身はもちろん他に焼き鳥から馬肉まである。
御殿場を基点にしたばあい、ここで打ち上げをするのがよさそうだ。

 渋滞の自動車の脇をスルスルと、気持ちよく進む。ガスっているせいか涼しくて気持ちが良い。ここはそれほどのキツイ傾斜は無く、比較的リズミカルに上ることができた。籠坂峠午後3時着。身体が冷えそうなので、すぐに山中湖に向かって下る。御殿場側は、ガスって寒いくらいだった(23度)のに、山中湖にはまぶしい夏の光がさして暖かかった。

山中湖を走り、忍野八海へ。富士山の湧水で有名な場所。観光客がいっぱいいた。それから、河口湖に向かう。

河口湖で、夕方5時になってしまった。メーターを見ると106.79km (最高速71.2km/h 平均時速23.7km/h)
サポートカーから提供される、冷たい飲み物や冷たいおしぼり、ワークス並の待遇を享受しながら、さてさてどうすると協議。全員一致で、サポートカーにバイクを積んで、本栖湖の宿(民宿・松風)に向かうことにする。

途中で、晩酌の飲料をしこたま仕入れ、車の中で早速本日の反省会(一回目)をおこなう。

地場の山菜・宿の主人が射止めた鹿や猪肉を喰わせるキャッチフレーズのほとんどは、それが無かったり、運よく喰えたとしても不味かったりして、期待通りなんてのは出くわした経験が無いのだが、お盆期間中の料金で一泊2食で6000円だから、それも仕方が無いなと思っていた。食事が有り風呂に入れて、清潔な布団があればそれでいいと・・・・・いやぁ~~~ものの見事に予想を裏切って戴きました。

山菜の山筍もワタシの好みですが、鹿肉のタタキは絶品でした。圧巻は、猪肉のたっぷり入ったスキヤキ。とても量が多くてご飯まで食べられなかった。

本日、おやぢ達は 昼には馬肉をディナーには鹿肉を食いましたので、馬鹿を堪能しました(笑) 良い距離感を保つ女将の感じもなかなかでグ~~!

部屋に戻り、反省会をまたおこなう。いつのまにか、座布団の上で寝てしまった。たぶんトーマスが引いてくれた布団に夜中に寒くなって潜り込む。(時間不明)


翌日 8月16日
魂は、本栖湖の外周をジョギングしているも、肉体は布団に安住してしまっている。すわなり我が肉体は予定を変更して安眠を貪っている。気がつくと、既に朝7時近くになっていた。
サポータおやぢは、例によって夜明け前だかに散歩に行ったようだが、今回は汚名返上したいのか?今までの悪行を気配を感じさせなかった。部屋が別だったせいか?でも、同部屋のトーマスも鈍感なのか?それともホントに悔い改めたのか?まぁいずれにせよ、素晴らしい夜から朝だったようだ(笑)

肉厚の鯵の開き・山芋・納豆・卵焼十分なおかずで、朝からお腹一杯だ。昨晩、焼酎を1本入れたので、支払いは一人たったの6600円だった!

 秋は、マツタケが取れるそうなので、是非また来たい。今回ルートを一部間違えたので、正しいルートをトレースするために、紅葉の富士山を楽しむために・・・・輪行かな・・・本当に是非また来たいと思いながら、宿を後にする。

 宿の目の前の本栖湖を1周する。約11km強。涼しくて爽やかで最高だった。1000円札の富士山の絵柄となった場所も、まさにそのものだった。次なる湖の精進湖にむかう。
この湖は、少々複雑で変わった形をしていた。釣師も多数、カヌーの選手権があるらしく、湖上のそのコース設定もされていた。

精進湖から西湖へは上りになる。復活したトーマスが、軽そうなペダリングで僕を抜かしていった。ついてゆく事が苦しかった。山岳賞をトーマスに献上する。

 西湖の北岸を走り、河口湖に下る。河口湖の西湖よりは、静かな雰囲気だが富士吉田に近づくにつれて、よくあるホテルや旅館・お土産屋の立ち並ぶ観光地になってくる。いわば見慣れた光景なのだが、最大の違いは目の前に大きな富士山がド~ンと構えていることだ。

 富士吉田の街中になると、なんとなく暑いような気がしてきた。それでも30度前後かもしれない。昼も近くなってきたので、地ビールふじやまがある道の駅富士吉田に向かう。昼食を取り、山中湖へ上る。湖岸を快適に走り道志へのトンネルを目指す。相当昔にオーバイで走った記憶しか無いので、どのくらい坂道が続くのか解らない。トーマスからできる限り逃げることにする。坂道は体重に比例するので、調子を取り戻したトーマスに勝つことは難しい。師匠は脛に傷があるので(トレックに齧られたのかっ!?)山岳賞は狙っていないはずだ。

 時々後ろを振り向くが、トーマスの姿は見えない。まだ傾斜が緩いせいもある。傾斜がきつくなってきた。8~9%くらいはあるかも知れないと思って後ろを振り向くと、トーマスが視界に入ってきた。ヤバイっ!抜かすチャンスを狙っているのがミエミエだ。ダンシングしてもがく。ちなみに、このテスト用ホイルにしてからダンシングがとてもラクになった。下回りが軽くなったせいだろう。それとスポークとハブのテンションバランスが良好で、フレームのウィップと良い感じでシンクロする。
ひぃ~~~っ限界かも・・・・!!!と思った瞬間にトンネルの入り口が突然視界に入ってきた。5mも無かったかもしれないが、逃げ切り成功する。本日2度目の山岳賞は、僕がゲットする。


 そこからは、怒涛の下りというか、400mほどの標高差をイッキに道の駅まで下る。途中で何台ものサイクリストに出会う。神奈川県は東京西部の人たちにはポピュラーな場所なんだろうなと想像しつつ、気温も上がり自動車の多さに少々閉口気味で、さいたまの環境の方がイイなと改めて感じ誇らしく思う。

 これから先の平地の気温を想像すると とても耐えられないだろうと思っていたら。道志温泉の風呂に入って切り上げるという提案がサポーターおやぢと師匠からあったので皆が納得し、道志温泉に向かうことになる。道志みちから、1kmほど沢沿いを登った温泉は1軒こじんまりとあった。

 混雑を覚悟していたが、意外にそれほど芋洗い状態でもなくノンビリと露天風呂を楽しみ、湯上りにビールを味わい、温泉を満喫して車に乗り込む。もちろん、車内で反省会は延々と続くのであった。
こんかい、大変お世話に鳴ったスーパーサポーターおやぢとは八王子で別れ、トーマスの運転でさいたまに向かって走る。師匠宅~拙宅を経てトーマスは川口に帰った。

二日目
走行距離 79.46km 最高速度59.9km 平均速度24.4km
二日間合計186.28kmでした。


PS 毎度の事ながら、こんな素晴らしい遊びが他に有るのだろうかと思う。適度に運動して、旨いモノを喰い、素晴らしい景色や花を愛で、美味しい空気や水を味わう。充実感もある。それもサポートしてくれる仲間があってのことだ。感謝!!

カメラは持っていかなかったので、写真は仲間がとっているはず(笑)