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夏にコスコでソニヤと赤いプラムを買った。クレメンタインも。
そうして秋になり、収穫の季節がスタートした。
今年は梨を軽く一通り網羅し、プレコース、スタークリムゾン、オーロラ、ブランデーなどを大袋で買ってきた。
テーブルの上に並べて至福の時を過ごす。
プレコースは8月だった。安定のシャリシャリ。8月から食べれる洋梨って。赤いスタークリムゾンはジャムという名のいんちき砂糖漬けにしたら香りが良かったように思う。前に関西で見た時は1個いくらで高かった。それが北海道ではこんなにいっぱい入った袋をホクホク買って帰ることができるなんて。素晴らしい。
問題はオーロラだ。めまぐるしく色が変わるのかと思いきや、別にそうでもない。緑→黄→サビ。形はいかにも洋梨で、匂いがしない。なぜだ。マリーラとバートレットの掛け合わせらしい。その割にバートレットの硬さはない。なめらかではある。そういえば今年はマリーラに出会っていない。
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これはいけるぞ。漢方名は「ザ・ヘスピリジン・スペシャル」だ! ・・・ん?あれ?外皮に多く含まれるんだっけか?剥いて捨ててしまった。
まだまだ探求の道のりは長い。
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ずいぶん前に読んだ。最近映画になっていることを知り、これってあれでしょ?とばかりにあらすじを読んでみたら「えぇ!?そうだったっけ?」ということが書いてあった。
第1回目の読書メーターの感想は、「よかったね、やりがいがあって」とかなんとか、そんなことを書いた気がする。正直に言うと淡々と執事の仕事内容が続くので、読み飛ばした部分もあるというか、ななめ読みに近い状態で寝てしまったこともあるので、肝心な箇所を読んでなかったのかもしれない。
ナチスを応援していたかどうかは、かなり重要だが、そこをつかめていないのか、それとも内容に関わらず執事としてのやりがいにだけ注目したのか。なぜそんな風に書いたのか釈然としないが、とにかくこのままでは自分の感想はKKK団の総括のようになってしまっているので、もう一度読み直そう。
その前に、とりあえず映画を見てみた。執事がレクター博士って怖すぎないか?品格があるのかもしれないが、客がいかにもこういった難しい話は知らないだろうという不躾な態度で質問してきたり、一体その隠し扉の向こうで何をしているのだろうなど、別の恐怖を味わった。女中頭が不用意にレクター博士の読んでる本をのぞき込もうとするなんて!命が惜しくないのか。
途中で、やっぱりユダヤ人を1回不当に解雇したりしていた。う~~む。まぁそうなんだけど。そうなんだけどもね。
そして本をもう一度読んでみた。
第2回目:
主題は新撰組の苦悩のようなことなのか。最初は確かにドイツが負けたからといって、敗者にならどんなひどい対応をしてもいいのかなどの憤りがあって、正義感という意味では正しかったと思われるが、その後、ドイツの方の思想もまわりの常識もズレていって何もかもがおかしくなった。
仮に、小さいころから目をかけてきたアナキンちゃんがいつのまにかダースベーダーになっていたら、一体いつ「あんた違うよ!」と言いだすのか。あんな黒い星を運営していては、もうこっちの言うことなんか耳を傾けてくれないだろう。最初からそうなら協力しないが、だんだんなっていってしまった場合、特に旧知だと困る。
それでも分が悪そうだからやめますなどと言わない所が、品格というか矜持なのかもしれないが、主人が活動を始めた根本理由が「世界を良くしたい」というものだけに、なんとも腑に落ちないような、勧善懲悪でないはっきりしない結末だった。
今回読んでいて、ナチス云々以上に気になった点は、政治は政治家に任せればいいという価値観だった。地元のバーで急にまくしたてたり、率先して議論に身を乗り出してくる執事というのも嫌なものだが、やはり独裁を防ぐためにも選挙による民主主義ぐらいは静かに固持するスタンスでいる方がいいと思う。
逆に、執事や秘書として勤めているところの主義主張とはまったく別の政党に投票したってかまわないのだろうし。いくら主人に忠誠を誓っていようと、私生活まで囚われているわけではないのだろうから。
結局、何の色だったかは置いといて、ただ渦の中心を見たとかそういうようなことが誇りならば、じゃあ「よかったね」としか言いようがなく、そうするとやはり最初の感想に戻ってしまう。最初に読んだ時にはいつ殺人事件が起こるのだろうと思って読んで行ったから、一切何も起こらないことが疑問に感じられたが、今回は「これは忠臣のあるべき姿についての本だ」と思って読んだら案外すらすらと読めた。
そもそも、これはコメディーではないのか。話の全部がではなく、あの執事の元々の性格が。旅行に行くのにお殿様からもらった紋付き袴しかないと、昭和頃になって言ったとしたらねぇ(笑)
それと、ジョークの練習!これはなんだろう。宴会の裸踊りの練習を毎日家でやっていますという感じか。いやすぎる。
嬉しくて飛び回るとその場に何人も居るように見えるという表現は微笑ましく、前回と違って多少愉快な気持ちで読んだ。
1/?/2024
川か道路の向こうに小室哲哉がいたので、一生懸命手を振り
(きの)「globeの1stアルバム?あれは良かったー!!」などと声援を送る。
すると人が良いのか(小)「えっ?」と前かがみで聞き返してくる。
いいんだ。届かなくても。
こっちで好きなだけ散々叫びまくるから。
埼玉県の生家では、正月にお屠蘇を飲む習慣はなかった。酒は出ていたが、あの「屠蘇散」という、のし袋のような紙に包まれた何かを入れたりはしていなかったと思う。純粋な日本酒の味しかしなかったし、年少者から飲むようならその直前に何か入れていたら気づくはずだ。関東では入れないような気がするが、どうなんだろう。
大人になるまで一度も見たことはなかった。それを両親とも居なくなってから西日本の古い家屋の台所でひとり発見した時の衝撃は、かなりのものだった。
なにこれ。(きの)「のろいのごふ?」
母が買ったのか?開けてもいいの?どうなのか聞く相手もいない。まず字がコワイ。ほふって、よみがえって何だこりゃ。
開けてみたら変な焼香の粉みたいなのが入ってて、これ捨てていいんですか!?それとも神社のほら、あの年末年始の大きな箱の中に入れるべき?
初めて見た時はショックだったが、京都に来たらいっぱい売ってた。ドラッグストアでも売ってる。昔は薬局でサービスでくれていたらしい。もう怖くないぞ。中身はスパイスのようなものらしい。普通は年末に飲むんだって。うちは年明けに飲んでたから、じゃあ知らなくても無理はない。
酒に入れるしか使い道はなさそうだから、特に飲まない自分に縁がないかなと思っていたが、ふと、あれをサイダーに入れてみたらどうだろうという魔が差したようなことを思いついた。
さっそく買い求めてきて入れてみる。原材料は主原料が陳皮(ミカンの皮)、桂皮(シナモン)、丁子(クローブ)、山椒、桔梗(咳止)、ボウフウ(せり科)、オケラ・・・オケラ?えぇ?昆虫の?
いやだなぁ。イナゴの黒焼きみたいなのが入ってたらと思って調べてみたらキク科の植物だそうな。よかった。養命酒も原材料をじっくり見てからはどうも。
袋を開けたらティーパックが出てきたので、破って下鴨神社で買った土器に注いだサイダーに御香煎のように浮かせて飲んでみたが、漬け込んでないのでゴミだらけの飲料を飲んでいる気分だ。和風のチャイのようなものか。確かに健康にはいいだろう。今年は年末年始にそこらじゅうの神社に行ったし、正月を存分に味わった。
(写真はリキュールグラスに注いだ時のもの)
さて、健康にはいいだろうが異物感満載である。サイダーだから煮出すことはできない。最初から煮だしたエキスで漢方っぽいものはないかな。あのマムシ酒はいやだ。結局コーディアルということになるのか。もっとこう、カッコイイのないかな。薬局で売ってるのじゃないやつで、体に良さそうなもの(無理がある)。
カクテルなどの酒を割る色とりどりのシロップの中に、1個だけ他と毛色が違ったアンゴスチュラ・ビターズという苦みを出す目的のハーブやスパイスを煮詰めた液があるが、あれなどどうだろうか。三ツ矢サイダーで割ったらさぞおいしかろう。アンゴスチュラは、あれもミカン科だそうだ。
あと、1年に1回ぐらい冬にブランデーの入ったチョコが食べたくなるが、あれをビターズで作ったらどうだろうか!ブルーキュラソーでもいい(これも洋風陳皮エキス)。なんとオシャレな。しかも体に良い。
イタリア料理のレモンチェッロは酒に漬けたレモンの皮エキスで、条件はほぼ同じだが酸っぱいのではないか。チョコレートに酸味は合わないように思う。養命酒チョコは審美的な観点から見て嫌。漢方やスパイスの力を借りて、今年は人一倍健康になってやる。
2022年1月追記:
今年も買ってみた。去年はスーパーで買ったので、今年はドラッグストアで探してみた。だってあれ漢方だしね。大阪の立石春洋堂という殺虫剤の薬局が作ったやつ。あったはいいが、裏に古語みたいな用法が墨で書いてある。(きの)「・・・読めない」
なんとか天皇の時代に中国から来たということがわかった。今年はこれを煮出してみよう。というか、水で抽出だ。どうやら解読したところによると、酒に1昼夜浸してから飲むらしい。コップに少量の水を入れて袋を開け、冷蔵庫で2日ほど染み出るのを待とう。そもそも水溶性だろうか。まぁいいや。
そして元旦に三ツ矢サイダーで割って飲んでみた。ちょっと黄色い炭酸。おぉこれは効きそうな。そして、よく見たら紙袋になんとパックが2コ入っていた。あと1つどうしよう。
(きの)「そうだ!」
またよからぬことを思いついた。桂皮(シナモン)、大茴香(八角/スターアニス)、丁子(クローブ)などの成分はチャイとほぼ同じなのではないのか。牛乳に入れておいしくいただこう。舶来の飲み物担当者がシブい顔をしながら見ている。
(娘)「ギギッ」ぎこちない仕草で淹れてくれたので飲んでみたが、味は普通のチャイだった。ス〇ーバックスで売り出せばいいのに。ホイップを乗せて「冬のアンシェント・スパイスでヘルシーな午後をどうぞ」とかいって。
屠蘇の意味は、鬼を屠絶(とぜつ)させ、自分達人類は蘇るということらしい。どこにいるかも知れない鬼を退治できたのか定かではないが、漢方である以上、何らかの身体的な蘇りがあったものと期待される。
後記:
2022年。四国にも売っていた。どうやら西日本一帯に広まっているようだ。アンゴスチュラの他に、シカの絵が描いた何とかいう薬草の酒もあるそうだ。確か進撃の巨人の登場人物の名前だった。エルヴィン・マイスターだっけ??すごい生真面目っぽい。なんかそんなの。
イェーガー・マイスターだった。おしい。
2023年12月追記:
シュトーレンがおいしい。Jupiterでドイツ輸入のがあったので買ってきてさっそく食べてみる。(きの)「やっぱホールだよ。この色、この形。王蟲みたいだ。キシシシシ。この緑色のなんだろ?アンジェリカ?まぁいいや。むしゃむしゃ」
しばらく見ていて(きの)「これの進化版を作れないだろうか。」レーズンとオレンジの皮の砂糖漬けをブランデーに浸けて戻すらしいが、ツムラの薬養酒では?だんだんお屠蘇から離れていく。漢方薬ではあるのだが。
一応予備知識として、汎用の集合知を利用してあらましを把握しよう。そこら辺のなんちゃって簡単シュトーレンはいやだ。もっとクラシックで王道のレシピがいい。それを教えてくれるグランマでもいればよかったが、生憎いないので家庭料理の大御所マーサ・スチュワートの動画を見てみる。なぜドイツ料理でアメリカ人?とは思うが、ドイツ人にドイツ語で言われてもわからないからだ。
温かで落ち着いたメロディーと魅力的な低い声で、クリスマスシーズンにぴったりなレシピをご紹介・・・とかなんとか言って始まる。30年ぐらい前からこの短髪の清楚な人が大好きだ。
その番組の中で、普通のものを普通に作るのではつまらないと思ったのか、なんとマーサはオレンジピール達の切る前の姿を持って来た。巨大なグリーンの固まりを見せ(カリスマ)「これはシトロンです」えぇ!?そうだったのか。知らなかった。さすが元トレーダー、演出の仕方が秀逸。あの緑はシトロンか。毎年知らずに食べていた。
輸入のやつには原材料にレモンの皮と書いてあったが、シトロンと書いても日本の消費者には伝わらないと考えたのか。ふぅん、じゃあこちらは柑橘3原種のうちのもう一つ、文旦で行こう。今年は庭のバンペイユが豊作だ。作り方は大体パンと同じ。ちょっとバターが多い気がするが。
滋養強壮。
それを合言葉に黙々と作ってみる。薬養酒の小瓶1本で漬けた文旦ピールとカボスのピール、レーズンはなかったのでそこらに転がっていたブルーベリーと、そうだ、ジンジャーの砂糖漬けと、業務スーパーで売っていたサンザシの固めたようなのも角切りにして入れてみよう。非常に豪華な内容物だ。きっと体にいいに違いない。いつかもらった香典返しのパン焼き器があるので、すべての材料を入れて(きの)「ぴっ」
数時間後、紫色のおいしいフルーツパンができあがった。ちがう。おいしいけど、全然シュトーレンではないし、薬養酒の匂いもしない。くやしいので砂糖を塗りたくって食べてしまった。
これは失敗ではない。今回の情報を次につなげるのだ。
まだまだ、漢方のあくなき探求は続く。