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裏面ハツリ
厚すぎる座面を落とせる範囲で削り落とします。
お尻の一番深いところは落とさず、前方は脚材がしっかり固定できる厚さで45mmくらいに落とします。
針葉樹で杉なので広葉樹よりは厚めにしようと思います。
まずは、座面を裏にして落としたい角度に固定します。
次に、作業台の平面に同じ高さに台を置き、そこへ一定の厚さの橋を渡せば、それをガイドに丸ノコの刃を一定にして、切り込みを入れていきます。
手斧でハツリます。
その後、プレーナーで平面にしながら形を荒く削り出します。
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仕上げは丸ノミで叩くのではなく、ノミを握って細かく化粧削りにしてみました。
側面は銑削りで仕上げます。
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元の丸太の上に乗せてみました。
ヘルスメーターで量ったら、加工する前は22kgそしてこの状態で5kgでした。
17kg分は切り、削り、まさに掘り出したという印象です。
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4本の脚作り
30mmのホゾなので、杉ではちょっと頼りないところがあるのでオニグルミの乾燥材を用意しました。
旋盤加工で31.5mmに加工します。
赤外線ランプを利用した、ホゾ先の強制乾燥機で10時間程乾燥させると、ホゾが楕円形になり、29.5~31.0mmに収縮します。
乾燥中に脚の銑削り仕上げ。
ホゾの直径をノギスで計りながら30mmの穴にやっと叩き込んで入る、なおかつ座面材が割れない太さに、切り出し小刀で削り調整します。
同じ30mmとはいっても、物によってドリルの直径も違います。うちのビットの場合、経験からノギスで31.2mmくらいに削れば、叩き込んでやっと入り、なおかつ材を割らずにできます。
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脚の向きに注意しながら叩き込みました。
今回はグリーンウッド(生木)なので接着剤は使えないので、割り込みクサビも入れずに、丸ホゾを挿しただけです。
これがグリーンウッドワークのおもしろいところで、座面は生木で水分をたっぷり含んでいるので、この座面が乾燥して水分が抜けていく過程で、あけられた穴の径は縮みます。
そして乾燥材を太目に加工した物をその上強制乾燥させ、細くさせたホゾをギリギリのところで叩き込むので、穴は締まり、ホゾは太るので、がっちり固定されます。
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飛び出た通しホゾを座面と合わせ削り、座面の水平と傾きを設定した状態で4本の脚先を切り揃えました。
木表を使った座面の木目、白太と赤身の色の分かれ目と大きな節、通しホゾのポイントで楽しい椅子になりました。
撮影のため太陽の下に持っていきましたが、本当は生木に直射日光が大敵です。
すぐに割れが入ってしまうので、早く部屋の中へ。
なるべくゆっくり乾燥させてあげます。
完全に乾燥したら、オイルフィニッシュで仕上げれば完成です。
あ〜椅子作りは楽し