水に沈むひのき

2015-11-01 | 日記



家の風呂は直火で焚く五右衛門風呂、とはいっても丸い釜ではなく、四角いホーローの鋳物の風呂桶です。
静岡の友人の家を新築する時に使わなくなった風呂桶をいただいてきて使っています。
回りには日本海で洗われた丸い石と、篭川で拾ってきた平たい角のある石を貼って岩風呂風です。
こどもがひとりで湯船につかるようになると、自分の体重ではうまく踏み板を沈めることができなくて怖がるので、
踏み板の裏側にみかげ石の切れっ端を埋め込み、湯の中に沈んだままになるように重しにして、使っておりました。
風呂を洗う時、重く大変なのでどの程度の重さで沈めることができるかと思い、埋め込んであった重石を取って、試しにそのまま浮かべてみたところ、
なんとふーっとゆっくり沈んでいくではありませんか、重石を止めてあった木っ端も全部沈みました。
細胞の隅々まで水分で飽和状態のようです。当たり前のことだといえばそれまでなのですが、元は軽い軽い檜の板だったのに、目の前で沈んでいくのを見るとなんか不思議でした。
そして、止めていたビスはステンレスだったので色も形も変化無く、木の表面は少しふやけている程度で、全く腐る感じもありません。まだまだぴんぴんでなんともないです。
洗い場で使っているすのこは、濡れて乾いての繰り返しで、23年の間に何度作り替えたか忘れてしまう程、すぐに腐ってしまいました。4~5年に一度はぼそぼそになって作り替えていました。
水に沈んだままの木はほとんど腐らない、細菌の影響をほとんど受けないというのを体感しました。そして、水を目一杯含んだ木はどんなに軽い木でも、比重1.0以上になるんだといことを実感しました。
今日も、薪で焚いた風呂に浸かって疲れを癒やしてもらおう。

 
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