椅子の座面の変わり編み

2018-08-21 | 座編みこぼれ話
椅子の座面をペーパーコードや草等で編む方法はいくつかあります。



ゴッホの椅子等、座編みの椅子によく使われる編み方が封筒編みと呼ばれ一番多く見られます。私の椅子もほとんどこの方法で編み込んで仕上げています。

他に平面で布を織るように縦糸をまず張り、横糸を交差させていく方法があり、鹿の子編み、カナコ編み等と呼ばれる方法が織編みとしては一般的です。

今日は、鹿の子編みを少し変化させた編み方です。
七島いを一本一本差し足しながら、結び目のない紐を作りながら座面の枠材に編み込んでいきます。
縦糸を張るまではかのこあみとほぼ同じなのですが、横糸を渡す時に、三本越して一本すくい、次の列で一本ずらしていきます。



するとできあがった座面に盛り上がった斜めの模様が浮き出てきて見た目柔らかくてかわいい感じに仕上がります。
名付けてミツコシ編みとでも呼びましょうか。

お尻の当たりは普通の鹿の子織り編みとほぼ同じです。
とにかく時間がかかるのは考えるところですが、魅力があります。座る場所も限定されないという利点もあります。
一枚織りで仕上げると裏面もきれいな模様になるので、背当てを編んで仕上げたい時にも向いています。

 

 

 

 

ペーパーコードで三越あみ。
試作椅子です。
座面の三次元形状がどこまで管理できるか試作しています。

 
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