座編み椅子の裏面の話

2017-07-07 | 座編みこぼれ話
裏面の話
七島いの座編みの場合、継ぎ足す時は裏で結んでつなげていくか、太さを合わせながら数本ずつ挟み足していく方法をとります。
5〜6ミリの太さにするには、その時の草の状態にもよりますが、大体20本束ねてねじり、紐状にしていきながら椅子の枠に編み込んでいきます。
裏を見るとどんな継ぎ足し方をしているのか分かります。どちらが良いかというと、座面としての耐久性は全く変わりありません。各コーナーでかっちり止まっているので、ほどけて行くことはありません。
結び目は無くても、ひげのような草の端がピンピン細かく飛び出しているか、又はきれいにな紐状になっているけれども結び目がある方が良いか。裏なので耐久性に変わりがなければ関係ないと思われる方がほとんどです。
海外の草編みの椅子の継ぎ足し方はほとんどの場合、各コーナーで新しい草を挟むだけで、あとはねじって編みすすんでいます。裏の処理はまずほとんどしていません。
裏の美しさもこだわるのは日本人だけかもしれません。
草の一本一本も日本でいえば蒲(がま)のような太いものが多く、これならコーナーで挟むだけで十分なのが分かります。それでも平気で30年以上使われている椅子をたくさん編み替えてきました。
古い椅子の編み替えはまずこの椅子はどんな編み方をしてあるんだろうとわくわくしながらほどいていきます。何よりの勉強になります。
表側は全く同じ仕上がりなのに編み方は材料や座面形状により二十通り以上あり、自由です。今回はどの編み方にしようかなぁと、ほとんどその時の気分で楽しんで編んでいます。
たかが座編みされど座編みといったところです。

 

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