ぶろぐのおけいこ

ぶろぐ初心者は書き込んでみたり、消してみたり…と書いて19年目に入りました。今でも一番の読者は私です。

12人の怒れる男たち

2009-09-18 10:29:30 | ぶろぐのおけいこ
   何年ぶりのことでしょう、お芝居を観ました。芝居や舞台を観にいくというと、ちょっと気取った、背すじが伸びるような晴れがましい気持ちになるのは、私がもとより自分の中の文化として観劇というものがなかったからでしょうか。
  いえ、晴れがましい気持ちにならなくていいのです。子どもの学校で「演劇鑑賞行事」なるものがあって、保護者も見に来てよいという案内があったので、朝からノコノコと電車に乗って背すじを伸ばしてきました。
  観せてもらったのは、東京芸術座という劇団の「12人の怒れる男たち」。アメリカのテレビドラマの台本として書かれたものだそうですが、何度か映画にもなっているらしい。2007年にも同名のロシア映画が日本で公開されているんだとか。この秋には蜷川幸雄演出、中井貴一主演で上演される舞台があるのだそうで。映画だとか舞台だとかの文化のないまま大きくなった私ですから、そんなことは一切知りません。
  5分で被告人の有罪として決着すると思われた陪審員室、12人の陪審員のやり取りの中でどんどん変化し始めるというストーリー。陪審員が結論を出すまでのやり取りとして観るよりも、サスペンスドラマとして楽しむのがよいかと思いました。場面転換もなく、男性ばかり12人の陪審員と時折登場する一人の女性守衛だけというシンプルな舞台でしたが、なかなか楽しめました。
  舞台以外の話題で恐縮ですが、学校の演劇鑑賞だというのに学校長の挨拶も担当の先生の注意もありませんでした。カーテンコールで3人の生徒が花束を渡すだけ。意外でした。また、子どもたちの行儀のよいこと。最後まで私語もなく真剣に見入っていました。舞台の始まりと、終わりの子どもたちの大きな拍手がとても気持ちよかったです。いいお芝居には先生の余計な口出しは必要ないということでしょうか。
  うちの子ども、いつものごとく居眠りしていたのではと心配になりました。
  そうそう、数ヶ月かかって近頃やっと遠近両用眼鏡が抵抗なく使えるようになったんです。ところが、今回の劇場で座ったのは、何というでしょうか、左右の壁に張り付いたような、始めから椅子が少し斜めになって(舞台中央を向いている)付いているあの席から、舞台を見下ろすように観る位置だったのです。すると、遠近両用眼鏡を使ったことのある方はわかりますよね。舞台がボケるんです。
  それから写真のチェア。劇場のロビーに置いてあったものです。骨組みと皮革だけでできているのですが、座り心地のいいこといいこと。思わずシャッターを押してしまいました。

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2 コメント

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Unknown (ini)
2009-09-19 08:31:08
お芝居、いいですね。
私の中にも観劇する文化は残念ながらなかったです(^^;)
でもたまたま観たものが、凄く印象に残っていて、なんていうのかな映画館で映画を観るのと家でビデオで観るのが全く違うこと以上に舞台の芝居ってTVなどで観るのとは根本的に違うんだなって強く感じたのを覚えています。

12人の怒れる男はずっと前にビデオで観ましたがとても面白かったです。

しかし学校長の挨拶も注意もないってのは、素晴らしいです。
子供たちの行儀がいいのが逆にわかるような気がします。
お子さん、よい学校に行かれてるんですね(^^)
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たまにはお芝居を (きすけぐみ)
2009-09-19 13:11:39
iniさま、いつもありがとうございます。

たまにはお芝居を観たいものだと思いましたね。おっしゃるように映画館とTVの違い以上に舞台とTVは違いますね。どちらがいいというのではなくて別物。

息子の学校がよい学校かどうかは知りませんが、ほったらかしで管理をしない学校であることはいいなと思っています。母親とは意見の食い違うところですが。
ほったらかしの中で、うちの息子はゲームゲームの毎日で…。

後で聞いてみたら、ちゃんとスジを覚えていましたから、息子は居眠りはしたいなかったんでしょう。よかった。
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