先月のことになりますが、大阪のフェスティバルホールで行われたさだまさしのコンサートに行ってきました。
もとより、コンサートに行くというような文化が私の中にほとんどありません。文化にはほど遠い田舎で大きくなりました。文化に直接的にお金を使うという文化の中で育たなかった(この二つの「文化」の違いご理解いただけますか)ものですから、映画館に何年も行かなくても、コンサートや観劇に何年もご無沙汰でも、心身に不具合が出るということはありません。そんな私でも、誘ってくださる方があって、めでたくフェス行きと相成りました。私は先代のフェスティバルホールを知りませんが、新しいほうは2度目になります。
さて、コロナ禍のコンサート。さだ氏は自粛ばかり続けていたら文化としての音楽が駄目になってしまうと、昨年9月から、コンサートを再開させたそうです。とはいえ、第5波ともいわれる昨今の感染状況。座席はひとつおきかと思っていたら、なかなかどうして…。びっしりと席は埋まっています(よくチケットが取れたものだ。感謝!)。それにロビーに入るころから感じるこの気配。どう考えても、私は若輩者です。お客さんたちの年齢がとても高い。失礼を承知の上で例えれば、そこは有料老人ホーム。ステージで歌う本人が69歳だそうですから不思議ではないのですが、私なんぞは新参者。時折、お母さんが息子さんを連れてきているというような風景もありますが、会場全体の平均年齢を調査するとしたら、私なんぞはまだまだ。
トークばかり多い、長い長いコンサートと思っていましたが、これも今風の対応なのか2時間ほどで終了。曲目は、『さだ丼』のアルバム通りに13曲。アルバムの最後の曲はアンコール用にとっておくということをコンサートのはじめにアナウンスしてしまう開けっぴろげぶり。
楽しかったですよ。なんといっても人生の先輩方ばかりの客席。落ち着きますわ。
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