それがなんとも不思議な話で…
医者の世話になることが少しずつ増えてきました。若い頃は、給料明細を見るたびに、「ぼくは医者にはほとんど世話になっていないのに…」と思っていました。風邪をひいても薬店で買ってくる薬ばかり。あまりお医者さんとは仲良くはしていなかったのですが、近頃は多方面に世話になるようになってしまいました。
夏。腰にやや違和感があって、これはきっと結石に違いないと見当をつけて、診療所を訪ねてみました。尿検査では潜血あり。レントゲンでもそれらしい形跡があるという診断を受けて、一ヶ月ほど「石を出やすくする薬」というのを飲みました。その間、エコーで検査もしましたが、腎臓などには結石の兆候はなしとのこと。二度目のレントゲンで、ここまで石が下れば後は放っておいて問題なしと、無罪放免。
11月下旬の人間ドックでは定番中性脂肪のほかに、白血球の多さと、また潜血を指摘されました。そう言われれば、また何となく腰が重いような気もします。また夏の診療所を訪ねます。尿検査でまた僅かに潜血があると言われ、夏と同じ薬を飲み始めました。一度造影剤を入れてレントゲン検査をしましょうということになって、施設のある系列の病院で生まれて初めての「造影剤」つきのレントゲン撮影をしたのでした(この検査、結構高い!)。
さて、その結果… どこにも結石はないというのです。私の素人判断では、夏の石がまだ体から出ていないのだと考えていました。ところが石なんかどこにもない。では、この腰のやや重たい感じは何なのだ? とにかく泌尿器関係ではないと思われるので、心配なら整形外科で診察を受けてみてくださいと、レントゲンのフィルムを見ながら医者は言います。
「私が毎日飲んできた薬はもう飲まなくていいということでしょうか」「そうです」
ほっとしたような却って嫌なような気分です。「石を出やすくする薬」を飲むと、腰が軽くなるような気がするのですよ。これって暗示にかかっているんですよね。自分の感覚なんてアテにならないという証拠でしょう。
それから数日。暗示により、腰の重い感覚はありません。半日ほど立ちっぱなしでいたり、歩き続けたりすると腰が痛くなりますが、これは若い頃から変わらず。思い込みは怖いという話でした。
でも未解決の問題が。人間ドックのときの白血球と潜血は一体何だったのか。分からず仕舞いです。
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