ぶろぐのおけいこ

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魚崎界隈  神戸街めぐり1Dayクーポン(4)

2012-08-06 07:24:18 | PiTaPaで歩く

 御影公会堂を後にして、再び阪神電車の石屋川駅。ここから大阪方面へ三つめの駅が魚崎駅です。阪神電車の線路が住吉川を渡ってすぐがこの駅です。住吉川沿いには六甲ライナーの高架。この高架沿いを北へ300mほど歩けば倚松庵(いしょうあん)です。谷崎潤一郎が、1936(昭和11)年から1943(昭和18)年までを過ごし、「細雪」はここでの生活から生み出されたとのことです。もっとも、倚松庵はもともとこの場所にあったのではなく、六甲ライナーの魚崎駅のあたりにあった。それが六甲ライナーの建設により、この場所に移転して保存された…。

 ところが。たどり着いてみると、倚松庵は閉まっていました。数年前に訪れたときは難なく入れたのに、と思って説明板を読むと、開館しているのは土日だけです。今日はえーと月曜日。閉まっているはずです。すぐ近くに建築中のマンションがあって、マンションの周りには、「マンション建築反対」という幟が立てられていました。天気もよく気温も高かったせいで、住吉川では水遊びに興じる子供たちが歓声を上げています。

 折角、下車した魚崎駅です。何かないかなと考えました。進学校で有名な灘中学校・高等学校はこの近くにあります。ここの本館は1929(昭和4)年に造られた歴史ある建物で、登録有形文化財に指定されています。もっとも、公開されているものでもありませんから行っても仕方ありません。

 灘中学校・高等学校の設立も阪神間モダニズムに大きく関係しています。このあたりに実業家たちが住居を構え始めましたが、まだ開発途上であるために学校がない。ならば自分たちで私立学校を作ろうというのでできたのが、甲南幼稚園や甲南小学校、灘中学校(旧制)です。灘中学校を設立したのが、菊正宗の嘉納治郎右衛門氏、白鶴の嘉納治兵衛氏、櫻正宗の山邑太左衛門氏だそうです。嘉納治兵衛氏は御影公会堂でも名前が出てきましたね。

 倚松庵から住吉川に沿って南下すること約800m。菊正宗酒造記念館へ入りました。5年ぶりくらいでしょうか。灘でも伏見でも、大手の造り酒屋さんはこういう施設を持っていて、試飲ができるという仕組みになっています。決して嫌いではないのですが、試飲はやめました。こんな暑い日に表に出たとたんひっくり返ったなんてことになると目も当てられません。冷房の効いた室内でゆっくり休ませてもらい、生酛のお勉強をしました。

(つづく)


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