ジョージ・ソロス氏の略歴
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%BB%E3%82%BD%E3%83%AD%E3%82%B9
(英: George Soros、1930年8月12日 - )
ハンガリーブダペスト生まれのハンガリー系ユダヤ人
ハンガリーのユダヤ人に対しホロコーストによる殺戮が始まった。1944年
彼の家族は、自分たちがクリスチャンであることを証明する書類を購入して戦争を生き延びた。
翌年、ソロスはナチス・ドイツ軍とソ連軍による熾烈なブダペスト包囲戦を生き延びた。
その後、ソ連軍によるの虐殺を目の当たりにしハンガリーを脱出することを決意する
1946年、ソロスは西側でのエスペラント青年議会に参加することによって、戦火で荒廃しソ連に占領された祖国から逃れ、17才のときに家族とフランス、次いでイギリスに逃れた。
1947年、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)に入学する。
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政治運動家
慈善事業
オープン・ソサエティ財団 (Open Society Foundations) 創設者
現在では100ヵ国を超える国々で活動している
ブダペストにある中央ヨーロッパ大学 (CEU) 共同創設者
1970年代以来慈善家として活動している
アパルトヘイトが行われていた南アフリカの黒人生徒のケープタウン大学への通学援助のために基金の提供
鉄のカーテンの後ろでの反体制運動への資金提供を始めた
ソビエト連邦への反対
ソロス vs. ジョージ・W・ブッシュ
(ブッシュを当選させないため徹底的に民主党を支援、しかしブッシュが当選)
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スプートニク日本
ソロス氏のUSAID~米国の税金は世界で混乱を引き起こすべく流用された
2025年2月8日, 08:39
https://sputniknews.jp/20250208/usaid-19564574.html
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ジョージ・ソロス氏は世界有数の投資家として知っている人は多いでしょう。
しかし、東欧問題やウクライナ紛争、現在のヨーロッパ政治のニュースを読んでいると、しばしばジョージ・ソロス氏の名前が出てきます。そこでジョージ・ソロス氏が、どのような人物なのか調べてみようと思いました。
まず、多分ソロス氏のバック・ボーンにあるのは、ホロコーストと旧ソ連とナチスドイツの激戦であろうと思います。
ハンガリーがホロコーストに関与したのが1944年。ソロス氏14歳。
旧ソ連の虐殺。ソロス氏15歳。
忘れないように書いておきます。ガザの写真
【特集】AFPのベストショット:6月8日~6月14日
2024年6月18日 17:00 発信地:その他
https://www.afpbb.com/articles/-/3524697
探したかったのは、この写真です。
【今日の1枚】ホロコーストの犠牲者に思いを寄せて ハンガリー
2025年2月5日 12:15 発信地:ブダペスト/ハンガリー [ ハンガリー ヨーロッパ ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3560573
この写真の当時、ソロス氏は14歳~15歳です。
ソロス氏は、ナチスドイツには触れません。何か思うところがあるのでしょう。想像は出来ますが書きません。
旧ソ連に対する絶対否定が、この頃生まれたのであろうと思います。
ソロス氏の慈善事業への取り組みは、速いです。1970年代からですので40代から取り組んでいることになります。まだ投資家としては成功していません。働いて稼いだお金で細々と始めたのでしょうね❓
最初から鉄のカーテンの内側にあった国々の反体制派に資金援助を始めました。
当然、CIAはこれに目を付けたと思います。ソロス氏はアメリカのためではなく、ただ鉄のカーテンに閉じ込められている人々を助けたかったのだろうと思います。
時は流れ、旧ソ連が崩壊して東ヨーロッパの国々で民主化運動が起きる過程でソロス氏は資金提供を続けたのだろうと思います。特に投資家として成功した後は、資金も大きくなっていたでしょう。このソロス氏の慈善活動は、アメリカ(CIA)のNATO東方拡大政策とピタリと一致しています。そのためソロス氏の活動にUSAIDの資金が流れ込み始めたのだろうと思います。活動履歴に長く現地にコネのあるソロス氏を通じて資金提供すれば便利で簡単でしょう。あるいはソロス氏の方も資金を求めたのかもしれません。
東ヨーロッパでソロス氏の慈善事業とCIAやUSAIDの活動が重なってしまうのは、これが理由です。
やっていることと目的が同じだったからです。
これが、現在のロシアには腹立たしいわけです。といってソロス氏がCIAの手先であるわけではありません。
ソロス氏が創設したオープン・ソサエティ財団の活動は、世界100か国に及ぶ膨大なものです。
アメリカ国内では、ジョージ・W・ブッシュを当選させないために猛烈な活動をしたようです。これはブッシュ氏が勝利して大統領になりました。ここにソロス氏の政治的傾向が見えます。米共和党的な政治の否定です。米民主党を支持して相当な活動をしてきたのであろうと思います。
そして西ヨーロッパでは、左派政党に資金提供しているようです。
イタリアのメローニ首相が、イーロン・マスクの右派勢力に対する資金提供を西ヨーロッパが批判したのに猛烈に抗議していました。
「ソロス氏やビル・ゲイツは左派に金を出しているじゃないか!」
今、西ヨーロッパ政界では左派全盛と言えるほど、左派勢力が強いです。
ソロス氏の米民主党支持と併せて考えると西欧の左派全盛を生み出したのは、ソロス氏やビル・ゲイツなどアメリカの大金持ちからの左派への資金提供も大きく影響していると思います。
鉄のカーテンの時代から自由を求める人々に活動資金を提供し、旧ソ連崩壊後は東ヨーロッパ諸国で民主主義が定着するように資金援助してきたソロス氏の活動は立派だと思います。
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しかし、今時代が変わりました。
もうロシアが共産主義に戻ることはありません。東欧の民主化も一巡しました。
大体、どの国もその国なりに政治体制が出来上がり安定しました。
それなのに「民主的」な勢力に資金を出し続けることは、逆にその国の政治的不安定を起こしてしまいます。
それが、ウクライナでありジョージアでありモルドバやベラルーシです。
今では内政干渉になっています。その国の行先は、その国に任せるべき時が来ています。
その最大の弊害が、米民主党と欧州左派です。
ウクライナ紛争を引き起こしてヨーロッパは大混乱に陥りました。
過剰な内政干渉の結果と言えるでしょう。
世界中に西欧式民主主義を押し付けることは不可能です。
東ヨーロッパでさえ、独自の道を歩む国が複数あります。
結論は、欧米は他国や他の地域への内政干渉は、もう止めるべきです。
ソロス氏も同じです。もう東西冷戦の時代は、終わって新しい時代が始まっています。
トランプ氏がUSAIDの閉鎖を決意したのは、時代の変化を理解しているからだろうと思います。
※関連日記
21世紀に東ヨーロッパをNATO化しようとしたアメリカとUSAIDとジョージ・ソロス<ウクライナ紛争2025・02・11
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/014624e78df0abe64983e934c765cac1
過去日記から興味深い日記を再度、考えてみます(アメリカのNATO東方拡大政策)<2025・02・08
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/c1b5b4e2bbd371912801a42bda09dabc
なぜ、トランプ政権は「米国際開発庁(USAID)」の閉鎖に踏み切ったのか❓⇒追記あり<2025・02・06
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/26b98b7152b25f515906103a6b5a693c
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https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/abd4f227b1d1269a2e42e6ab827e02a1
※関連日記目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑧
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27
項目「ヨーロッパ」の目次④
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/70484af7010580642c91d2a502a7002d