航空万能論GF
2024.03.1
①ウクライナ軍兵士は準備された陣地ではなく野原に連れて行かれただけ
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukrainian-soldiers-were-simply-taken-to-the-field-rather-than-to-a-prepared-position/
②2022.05.3
組織の腐敗で武器を失うウクライナ軍、支給されたのはマキシム機関銃
https://grandfleet.info/european-region/ukrainian-army-loses-weapons-due-to-organizational-corruption-provided-by-maxim-machine-gun/
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そうするとウクライナ軍のみならず、ウクライナの何がどうダメなのかが分かると思います。
士官・将校の無能については、まともな軍人教育がされていないのだろうと思います。やはりそれは独立後、軍人教育のノウハウを失ったのが理由だと思います。そして旧ソ連軍的な方式を嫌う風潮がそれに拍車をかけたと思います。結果として軍全体のノウハウが失われ、その後は見よう見まねでやってきたのだろうと思います。
ドンバス紛争の時代は、それでも人員の多さと武器弾薬の多さでカバーできたと思います。しかし本格的な戦争が始まったら見様見真似のまがい物軍隊の馬脚を現したということだと思います。
記事から引用
アウデイーイウカ戦況変化図
https://grandfleet.info/wp-content/uploads/2023/12/Avdiivka_Front_2022_0223_06-1536x1466.webp
図を見てロシア軍の進行方向を考えるなら素人であろうとロシア軍の意図が分かると思います。アウデイーイウカ市街の包囲を目的に占領地を拡大しています。
それに対しウクライナ軍は、有効な対策を何一つしませんでした。
後方に陣地を築き塹壕を掘り地雷原を敷設して防御ラインを作るのは軍事行動の基本中の基本です。
現地のウクライナ軍の指揮官も参謀も、その上位の指揮官たちも何もしません。ロシア軍の意図に気が付いていたかどうかさえ疑問です。
作戦も突撃方式が多いと思います。
人海戦術のロシア軍を馬鹿にしますが、ウクライナ軍の方も似たようなものだと思います。もっと酷いのは徹底抗戦命令を出していたようですから、敗勢になると壊滅的な損害を受けます。
アウデイーイウカ市街の攻防戦の後半戦は、そんな調子でした。最後は、完全に負傷兵を放置しての敗走です。それを有利な陣地への撤退と胡麻化します。
セベロドネツク・ソレダル・バフムトに続いてアウデイーイウカと同じ間違いを知られているだけで4回繰り返しました。「バカ」以上の無能力です。
そしてウクライナの国家と社会全体に蔓延する腐敗と汚職です。※以下の引用は2022年5月時点のものです。
引用
『ゼレンスキー大統領は国防部門の上層部に対する取り締まりを集中的に行い、レズニコフ国防相は資金の透明性を確保した国防調達の改革を実行しようとしたが今回の戦いには間に合わず、腐敗監視団体は「国防部門の末端では今でも不正が根強く残っており国防予算の約30%が失われ続けている」と指摘、2022年5月にウクライナ軍の予備役中尉はTimes紙の取材に「塹壕を補強する材料を約2万ドル分購入したのに材料は届かず資金も消えた」「予備役で構成された部隊は不正を行う格好のターゲットで、予算がついても何に使ったのか分からないまま資金だけが消える」と語ったことがあり、防衛ラインの問題は「軍事的意志の欠如」だけでなく「組織的な欠陥」も影響を及ぼしているのだろう。』
『ウクライナ保安庁は先月(2022年4月)「ハルキウで軍の保管庫から盗まれた戦車用エンジン60台や装甲車輌用スペアパーツなど約2億ドルの物資を回収した」と発表していたが、この件についてもTimes紙は「修理が必要なロシア軍に売りつけるためのもので関係者の黙認の下で行われた犯罪だ」と報じており、長期戦の様相を呈してきたロシアとの戦いで兵士の士気を維持するためには汚職を徹底的に取り締まる必要があると指摘した。』
摘発されている汚職は氷山の一角で全ての部分に及んでいるということです。腐敗と汚職が蔓延する社会や組織では監査する数量を把握することをしません。数量が分からなければ、ごまかしやすいでしょう❓
全部がそういう仕組みで成り立っています。
例えば日本の東日本大震災の時、援助や慈善を利用して資金や物資を集めてネコババする輩はかなりいました。日本場合は、ごく一部の不届き者がやりました。
しかし、ウクライナではそれを社会全体、軍や公務員全体でやる構造があります。
巨額の資金が提供され、巨額の資金が費やされます。
まともに使われているのは、果たして80%あるのかどうか❓
最低20%は消えていると思います。
ウクライナが戦争を止めようとしない理由です。
巨額の援助が続けば、その構図を続けられます。
それに加えて巨額を投じて軍事工場建設が進められています。白アリが食いたい放題でしょう❓
ヨーロッパもそのうま味のおこぼれに便乗していると思います。そこに軍事独裁政権が加われば最悪です。
国民は戦争を続けるための道具であり、その道具を使って軍事独裁政権に関連する者たちが、儲ける構図です。
まあ、どうしようもないですね❓
全員が参加しているので止めさせる者がいません。
汚職と腐敗の深刻な国に巨額の資金を投下すれば、どうなるか最初から分かり切っていると思います。
現在のウクライナのように過激民族主義者や過激右翼が跳梁跋扈する社会は、ほぼ最悪の社会と言えます。それを解体しようと思うなら、戦争に完敗して勝者が既得権益を徹底的に排除するしかありません。
自助努力では不可能です。
※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27