振り返ると西側の政権与党や大統領は、議席を失い政変が続いています。
(1)去年は、ポーランドとスロバキアとオランダ
ポーランド
法と正義(極右)⇒市民連立(親EU)ウクライナ政策同じ
スロバキア
知らない⇒スメル(左派)+声+スロバキア国民党
親ロシア、ウクライナ支援反対
大統領選(2024年4月)
●親欧州、コルチョク元外相
〇親ロシア、ペルグリニ元首相
オランダ
極右「自由党」が第1党になる
(2)今年
イギリス
英保守党⇒歴史的大敗
フランス
議会選でマクロン氏の政党がぼろ負け
内閣不信任案が可決されそう
ドイツ
連立政権崩壊
来年2月総選挙前倒し
連立3党は、大敗予定
日本
インフレからくる物価高騰と裏金問題
岸田前総理、総裁選不出馬(事実上の辞任)
自民党は、総選挙で過半数割れで連立政権は、少数政権
韓国
戒厳令騒ぎで現職の大統領は、多分辞任
アメリカ
バイデンさんは、大統領候補から辞退(事実上反乱に合う)民主党ハリスは、トランプに完敗
と言うようにウクライナ紛争に関与している西側の国では政権与党が、ボロ負け状態です。
日・米・韓は、ウクライナ紛争が直接影響しているわけではありません。
ヨーロッパ諸国は、ウクライナ紛争が大きく影響しています。経済的苦境、移民問題、社会不安から極右勢力が台頭した国が多いです。
極右勢力は、大体停戦派が多いですね。
流石にスロバキアのように最初から親ロシアを主張する政党は少ないです。
ドイツでは、停戦とウクライナ支援反対を主張する政党は、ドイツ国内では超嫌われ者の「ドイツのための選択支AfD」しかありません。
ドイツでも移民問題を気にする国民は多いです。
経済の落ち込みもあります。
これらの不満をドイツ国民が示すには、極右のAfDしかドイツには政党がありません。
来年2月の総選挙で、どこまで議席を伸ばすのか注目しています。今のところ、旧東ドイツ地区では支持率が伸びていますが、旧西ドイツ地区でどれだけ支持を伸ばせるかがポイントです。
フランスも問題大ありです。定数577過半数289
第1勢力 左派連合180
第2勢力 アンサンブル159(ー86)マクロン与党
第3政党 国民連合(極右、ルペン)159
しかし、マクロン御大は第2勢力を首相に指名しました。
それで、上手くいくはずがありません。9月にも1回不信任案が出されましたが、この時は国民連合が政治混乱を避けるという理由で同調しませんでした。
今回、左派グループがまた不信任案を提出するようです。
今度は、国民連合も(喜んで)賛成に回るので内閣不信任案可決は既定路線です。
そうなれば、左派連合に妥協して首相指名は左派連合から指名するしかないと思います。そうしないと内閣が組閣できないでしょう。
分かってはいたけれど、どうするんだ❓
イギリスの労働党は、早くも国民からの支持を失いつつあるようです。イギリス国民の不幸は、どっちを選んでもあまりいいことがない点です。
早くも「終わってる感」があります。
ドイツも困るでしょう。
予定では、キリスト教民主同盟が第1党に返り咲くでしょう。ここでの問題は、連立相手が今の連立与党の社民党くらいしかいないことです。
連立政権が崩壊した社民党とキリスト教民主同盟が連立すれば、選挙民に対する「裏切り」でしかありません。
連立相手は、AfDしかいないと思います。
しかしドイツ中から毛嫌いされているAfDと連立が組めるのか❓
前人未到の世界に入りつつあるドイツ政界です。
余りふざけたことをやっていると、本物のクーデターが起きるかもしれません。
こうやって見てみると政治的に安定しているのは、アメリカだけです。散々ウクライナ紛争でヨーロッパを大混乱させて、シレっとトランプ氏が出てきます。
悪いことは、全部バイデンさんにおっかぶせるのでしょう。(実際、その通りなんですが・・)
色々見てくると、アメリカは!
ほんと!ずるがしこいですね!!!
結局、英・仏・独はアメリカにガタガタにされました。
日本政府は「他山の石」から良く学ぶべきだと思います。
政治の(悪い)教科書みたいな例が、「テンコ盛り」ですね❓