【物価高】価格改定の真の意味って?! 今の時代だからこそ、米ポートランド・ラーメン店がめざすコト
2023/03/18
https://www.newsweekjapan.jp/worldvoice/yamamoto/2023/03/post-23_2.php
ポートランドのラーメンブームを引き起こしたのは、ラーメンチェーンの「まるきんラーメン」とのことです。
2015年に海外第一号店としてフランチャイズで開店。
その後、順調に営業していたようですが、コロナ禍の2021年にオーナーのデイビッドさんがパートナー(日本側)の所有権を買い取り、「キンボシラーメン」と店名を変更して現在に至りました。
オーナーシップを買い取ることで、本来提供してきた品目以外のメニュー拡大が可能になり地元の顧客の好みや嗜好に合わせたメニューを開発しつつ今も営業しています。
アメリカの飲食店は、物価高騰と人件費の高騰を受けて閉店する店が、かなりあるようです。
※以下、価格表示は1ドル135円です。現在は円建て価格はさらに高くなります。
普通の町中華の店でのワンプレートとソフトドリンク
チップ15~20%込みで、合計3,000円弱。
いい値段です。
このチップが、また曲者で?
参考チップ率ポートランドでは20%が平均
他の西海岸主要都市では、最低で20%さらに25%、28%+というのもざら
チップで悩むアメリカ人は沢山います。つまり明確な基準がないから、いくら払うか?払わないとどうなのか?で毎回、悩むようです。最近は、飲食以外(コーヒー店)などでも暗にチップを要求するケースも出てきているようで、悩みは更に深まっているようです。
そもそもチップ制度は、大不況時代に飲食業が従業員の給与支払いを免れるために出来た制度です。
「給料ないから、客からチップもらえ!」
と言う滅茶苦茶な仕組みが始まりです。その後、大不況を脱した後も雇い主に都合の良い、チップ制度は残りました。だから、今でも(州によると思いますが)この業界の従業員の賃金は、最低賃金から除外されていて基本給は驚くほどに安く、やっぱりチップがないと生活が成り立たないのだそうです。
ところが不届き者は、どこの国にもいて最低賃金が適用される業種にもチップ制度を採用してお客から余計な金を毟ろうとする輩が混じってきます。
そのためにアメリカ人は、訳が分からなくなって深い悩みの中にあると言うわけです。
それはさて置き・・
チップは基本不必要なファーストフード店
(こういうのもあるでしょう?チップが必要か必要でないかを正確に分かるアメリカ人は、居なくなるわけです)
マックセット(バーガー、ポテト、ドリンク)。
合計額は約8~10ドル+(1300円+程)
(+は、必要がないのに、つい払う人もいるわけです。だから、やっぱり払わなくてはダメなのかな?と正直な人は悩むのです)
通常レストランに比べると半額程度
(日本だと通常レストランの方が割安かもしれません)
ポートランドのキンボシラーメン
毎日8種類のメニューを提供
デリバーサービスもあり
現在のメニュー価格(今年3月時点)
ラーメン15ドル~(約2千円)
餃子10ドル(1350円)
人気が高い親子丼10ドル(1350円)
※これでポートランドでは、最低価格なのだそうです。格安良心的価格と言うことですね。
日本とアメリカの給料や時給の違いを考えるとこの程度は、普通なのかもしれません。
<そして、フェイクニュース>
「アメリカの最低賃金は1950円」は誤り。共産党の志位委員長がツイートで拡散(追記あり)
2022/6/10(金) 6:46
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/2df23e4641de624e387ca3825ecd808587d363a0
アメリカの最低賃金は時給7.25ドル(約970円)で日本共産党の志位和夫委員長の根拠は誤り
時給を1500円に引き上げろ・と言うのが志位和夫委員長の主張です
アメリカの賃金アップは続き、平均時給は32ドルに…上昇率の鈍化とインフレが懸念材料
May. 20, 2022, 10:30 AM
https://www.businessinsider.jp/post-253985
アメリカ、平均時給4500円 月収で約70万円に 米雇用統計
2023年5月6日
https://kaikeipro.com/2023/05/06/bei4500/
※フェイクニュースがどやって作られ拡散していくかの好例です。最低時給は知りませんが、現実に支払われる平均時給は4500円にまで上昇しています。しかも、これは1ドル135円換算です。今、145円ですからもっと高いです。
1500円すら破格の安値でしょう?
つまり、日米のマックセット価格とラーメン価格を比較すると、いかに日本の時給が安すぎるか良く分かると思います。
だから若い世代には、貧困層が増えていくという仕組みです。結論は、日本のマック価格やラーメン価格を引き上げないと時給で働く人の生活は、守れないという結論になりました。
アメリカのラーメンの話は、意外な結論に達しました。書き始めた時は、違う結論にしようと思っていたのですが、社会問題の提起の必要があると考えが変わりました。