ロ軍、アブデーフカ郊外で前進できず 南方に増援＝ウクライナ軍
ロイター編集
2024年3月5日午後 3:22 GMT+941分前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/T6RKSA6ZSBLCRA4PSA55Z22WEI-2024-03-05/
昨年の後半からウクライナの戦況を伝えるメデｲアの記事はほとんどなくなりました。
記事にあるうち、アウデｲーイウカ西の戦闘は変化はありません。ロシア側軍事ブロガーは先走った主張をしていますが、真偽は不明です。
大方の見方は・・・
ベルデｲチBerdychi～戦闘中
セメニフカSemenivka～戦闘中
オルフリカ：Orlivka～ロシア軍が占領した模様
ラストシュキネ：Lastochkyne～ロシア軍が占領
トネネキー：Tonen'ke～戦闘中、ロシア軍が占領しているかもしれません
シｴベルネ：Sjeverne～～ロシア軍が占領
このようになっていて、ウクライナ軍が持ちこたえています。ただし、補給が続かないと思いますので長くは抵抗できないと思います。
※関連記事
ロシア軍、ウクライナの新たな防衛線に攻勢
2024.03.05 Tue posted at 14:00 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35216046.html
マリンカMar'inka方面の戦闘の記事がありました。
マリンカ陥落後、その周辺でマリンカを支えていたウクライナ軍の軍事拠点をロシア軍が攻めています。かなり堅固な拠点でもう３か月くらい攻撃が続いていると思います。
このうち・・・
クラスノホリフカKrasnohorivka～ロシア軍が攻撃中
ポプジェタPobjeda～ロシア軍が占領
ノヴォミハイリフカNovomykhailivka～ロシア軍が攻撃中
ノヴォミハイリフカNovomykhailivkaにはかなりロシア軍が迫っており、ここにロシア軍が援軍を送ったことを伝えています。アウデｲーイウカが一段落したので、ここを本格的に攻撃するのかもしれません。
気になる内容・・・
「ウクライナ救難当局によると、アブデーフカの北に位置する町クラマトルスク付近では、消防士２人が消火活動中にロシアの砲撃を受けて死亡した。」
クラマトルスクКраматорськは、バフムトの北西方向にあるウクライナ軍の大きな補給拠点です。砲撃したとするとバフムトから砲撃したことになります。
市街地の中心から中心までの距離は、目測40ｋｍ位です。
ロシア軍の普通の自走式榴弾砲の射程は、2S19ムスタ-S 152mm自走榴弾砲でRAP（ロケットアシスト弾）では36km。
もう一つ配備数の少ない自走砲があり、2S35 コアリツィヤ-SV 152mm自走榴弾砲です。これは貴重品で去年暮れから実戦配備されるようになりました。数は少ないです。しかし最大射程は精密誘導砲弾で70kmあり、クラマトルスクКраматорськは楽に射程に入ります。（通常弾でも40km）
ロシア軍も破壊を恐れて前線に近いところには配備しないと思いますが、射程を考えるとバフムトより遠い場所からでもクラマトルスクКраматорськを砲撃できます。
記事にある「砲撃」の言葉が正しければ、バフムトの戦場には2S35 コアリツィヤ-SV 152mm自走榴弾砲が配備されていることになります。
クラマトルスクКраматорськが「爆撃」ではなく「砲撃」されるようであれば、ウクライナ軍にとっては相当不味いと思います。
※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27