「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

クルスク戦線でウクライナ軍が占領地を拡大&NYタイムスの記事<ウクライナ紛争2024/08/28

2024-08-28 20:22:21 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

Hara Blogから
2024年08月27日04:36
①クルスク方面8月26日18時の状況 ウクライナ軍、攻撃と増援を止めず
https://hara.livedoor.biz/archives/52340997.html
関連記事
②「クルスク州で100集落、1300平方キロ掌握」ウクライナ軍総司令官が発表
2024/8/27 21:02
https://www.sankei.com/article/20240827-YY6YK6SBXZI55FZUGRA66J56Q4/

②の記事
『ロシア西部クルスク州への越境攻撃を続けるウクライナ軍のシルスキー総司令官は27日、同国軍がクルスク州の集落100カ所を制圧し、1294平方キロを掌握したと発表した。また、越境攻撃の過程で露軍兵594人を捕虜にしたとも明らかにした。ウクライナメディアが伝えた。』

・・・と言っても19日時点で・・・
『19日時点で92カ所の集落を制圧し、計約1250平方キロを掌握していた。』
・・・・・
と言うことでしたので多少拡大したという程度です。
ロシア軍は、迎撃部隊を3万人投入し、さらに増強を続けているともコメントしています。

①の記事には、戦闘地域が細かく書いてあります。
詳しくは、記事を読んでください。
地名が多すぎてよく分かりません。
この戦場は長く続かないと思うので調べたり覚える気がしません。ドネツクの地名を覚えるだけでも、かなり大変です。

分かることは、ウクライナ軍は占領地の確保を目指しており、撤退する意図はないようです。
余りに国内向けの宣伝効果が絶大でしたので、止めたくても止められないと思います。
ひたすら続行するのみのようです。
クルスク原発の占領に失敗していますから、作戦自体は半分失敗していると思います。後は占領地の広さをアピールするしかないと思います。

現在の占領地の西側でもウクライナ領からかなり広く攻撃しています。
占領地に入り込んでいる機甲部隊とは、別にかなりの規模の部隊を作戦に投入していると思います。
ウクライナ軍としては、当面クルスク作戦に全力投球のようです。
それは、現在劣勢の続くドネツク中部やドネツク南部に増援は送らないという決断ですから、クルスク方面でウクライナ軍が優勢であろうと、善し悪しの判断は別の問題です。

占領地がそれほど増えていないと言うことは、ロシア軍の迎撃部隊とウクライナ軍が、激戦の最中なのだろうと思います。どちらも情報を絞っていますので、状況は不明です。

一応、「WARNEWS247」がNYタイムスの記事を紹介しています。
『ニューヨークタイムズ:ロシア軍がウクライナ東部に進出する中、キエフのクルスク侵攻は減速する』
https://warnews247-gr.translate.goog/war-monitor/oukrania/kolafos-oi-new-york-times-epibradunetai-h-eisbolh-tou-kiebou-sto-koursk-enw-oi-rwsoi-proelaunoun-sthn-anatolikh-oukrania/?_x_tr_sl=el&_x_tr_tl=ja&_x_tr_hl=ja&_x_tr_pto=sc

内容は、クルスク戦線については大体同じです。
ドネツク戦線のポクロフスクとトレツク市とニューヨーク市について書いており、結局クルスク戦線とドネツク戦線がバーターの関係になっている事を書いています。

クルスク戦線の両軍の損害は大体、同じ比率のようです。どっちかが一方的に多い話は、多分大本営発表でしょうね。

ただし、決定的に違う部分もあります。
ウクライナ軍は、クルスク戦線に集中してドネツクは放置するしかありません。兵力や武器が限られているからです。

ロシア軍は、ドネツク戦線での進撃を継続しながらクルスク戦線で防衛戦を戦うことが出来ます。

つまり普通に考えるならウクライナ軍がクルスク戦線に集中するほど(期間が長いほど)、ドネツク戦線ではロシア軍の進撃が続く・と言うことになります。

このバーターは、ウクライナ軍に不利なバーターであり、時間が経過するほどウクライナ軍の不利が拡大します。
そこまでしてウクライナ軍がクルスク戦線に集中する意味があるのかどうか・は微妙な問題です。
ウクライナは、クルスク戦線に集中し継続することにメリットがあると考えているのだろうと思います。

果たして、その判断が正しいのかどうか❓

ポクロウシクPokrovskやトレツクТорецькをウクライナが失ったときに一定の答えが出ると思います。

※NYタイムスの記事を航空万能論でも取り上げていました。NYタイムスの記者は、トレツクに現地取材しており現地の状況が、よく分かります。
ほぼアウデイーイウカで起きたことと同じです。街は時間とともに廃墟になっていきます。
2024.08.27
『ロシア軍はドローンで前線上空にスペースを確保、滑空爆弾で進路を切り開く』
https://grandfleet.info/us-related/russian-military-uses-drones-to-gain-space-above-front-lines-clearing-paths-with-glide-bombs/

記事に出てくる「Washington Post」の記事
2024.08.24
『避難を迫られるポクロウシク、東部を犠牲にしたクルスク侵攻を疑問視する声も』
https://grandfleet.info/us-related/pokrovsk-forced-to-evacuate-voices-questioning-invasion-of-kursk-at-the-expense-of-the-east/

※情報は、きちんと書く媒体から得ないと駄目だという例。ウクライナ紛争の場合は、「きちんと書く媒体」や記事自体が、ごく少ないです。
2024年8月27日(火)17時46分
越境攻撃で東部ドネツクの前線に穴?ロシア軍が要衝ポクロウシクの近くに進軍
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2024/08/post-105552.php
◎ロシア軍はアウデイーイウカ制圧後からポクロウシクを目標にしてきたのであり、クルスク州攻撃とは無関係です。「賭け」に出たのではなく単なる予定の行動です。
◎ポクロウシク・ドネツク州における前線の近くに位置している
ポクロウシクはドネツク州の西の州境に近い(州境から20km程度)場所にありポクロウシクを制圧するのは、ほぼドネツク州を西に突破することになります。

★ほぼ事情を知らないライターが適当に記事を書いたのだろうと思いますが、不正確な内容が多いです。
大体、現状に即したことを書いているので不正確なだけでフェイクでは、ありません。
採点⇒65点


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑥
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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