航空万能論
2025.02.6
侵攻1078日目、ロシア軍がオスキル川を渡河して新たな橋頭堡を確保
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/on-the-1078th-day-of-the-invasion-russian-forces-cross-the-oskil-river-and-secure-a-new-bridgehead/
記事では、オスキル川を更に北上し国境付近のトポリTopoli西付近でロシア軍が、西岸に少し渡河したことに触れています。ここは成功不成功は、まだこれからですので取り上げません。
クピャンスクКуп'янськ市街からかなり北に離れた地点でオスキル川沿い西岸に、南北に10km以上ロシア軍が橋頭保を築くのに成功しました。かなり広いです。拠点で言うとノヴォムリンスクNovomlyns'k、ドヴォリチナDvorichna、ザパドネZapadneと3か所の拠点の制圧に成功し更に占領地を拡大中です。このうちドヴォリチナDvorichnaは市街地の南側をロシア軍が制圧し北側は戦闘地域に入っています。
幹線道路P-79沿いにある一番南側の集落がザパドネZapadneです。どうやらロシア軍は、ここを制圧したようです。ロシア軍は幹線道路を避けて川岸に近い方を更に南下して、googleマップで見るとKalynove(カリノヴェ)付近まで進撃しているようです。航空万能論の略図には出てきませんが、ロシア軍の先頭位置はKalynove(カリノヴェ)の北1km位だと思います。
その3km弱・程度・南にホルビフカHolubivkaがあり、更に2km程度・川沿いを南下するとクピャンスクКуп'янськ市街の北側です。
ロシア軍の占領地がオスキル川西岸でこれほど拡大すると、もうウクライナ軍がロシア軍を追い払うのは無理だろうと思います。クピャンスクКуп'янськ市街は、2022年秋のウクライナ軍の反撃作戦でウクライナが奪還した後、ハルキウ州東部を守るウクライナ側の要塞として機能してきました。ハルキウ州東部で最も重要で守りの固い要塞です。ウクライナにとっては、絶対に失えない要塞です。
これまでロシア軍は、オスキル川東岸からクピャンスクКуп'янськ市街を攻撃いてきましたが攻略できませんでした。ここは防御が固いと言えます。そこでロシア軍は、オスキル側のかなり北側で渡河作戦を実行し、どうやら成功しました。
ウクライナ軍としては、増援部隊を送りクピャンスクКуп'янськ市街北側の守りを固めなくては、なりません。
<しかし、ゼレンスキー大将軍は❓>
ウクライナ侵攻の外交解決には「越境攻撃が重要」とゼレンスキー氏 作戦開始から半年
2025/2/6 06:43
https://www.sankei.com/article/20250206-JAQ3OD3JBNLJRK63ISDEHUFXO4/
クルスク侵攻作戦がドネツク州の敗勢を招いたことを、絶対に認めないようです。
ロシア軍にとって安心なことに増援は、クルスク州が優先でドネツク州には、二線級の部隊しか来ないでしょう。
だから、ロシア軍はゼレンスキー大将軍のナイス!アシスト!を得てドネツク州をセッセと削っています。
ウクライナ軍敗勢の最大の原因は、ゼレンスキー大将軍であることは確かです。
(早く、誰か追放しろ!と、おそらく関係者全員が考えていると思いますが、一旦独裁的地位を確立すると中々そうも出来ないようです。軍隊を握っている過激民族主義者と新興財閥の一部が、今のところゼレンスキーを支えているからです。この勢力は戦争を継続していると利益が得られるので、しゃぶれるうちはしゃぶろうと言うことでしょう。その分は国家としてのウクライナの借金として雪だるま式に積み上がって行きます。独裁政権と言うのは、このように腐りきったものです。)
と言うわけで、ロシア軍がクピャンスク市街の攻撃に取り掛かるのは、そう遠くないと思います。
他の戦場では順調にロシア軍が進撃しています。数日おきの戦況図の更新を見るとアチコチでkm単位の進撃が見られます。塹壕と陣地の固まっているところですから、サクサクと削られている状況を示しています。それでもウクライナは広い国ですから、大きな地図上の変化は微々たるものです。3か月くらい経つと少し前線の位置が変化している程度の進撃スピードです。だから、「大したことない」とキエフ政府は考えているようです。しかし領土とともにウクライナ兵も失われていきます。関係者の予測を総合すると「夏場すぎると危ないだろう」と言うのが現在の判定のようです。
ゼレンスキーが、どう悪あがきしようと夏場すぎれば誰かが追放するだろうと思います。追放先が外国とは限りません。
※関連日記目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑧
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27