「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

(MLB)フィリーズの特殊仕様切り込み隊長のカイル・シュワバーとフィリーズのフロント改革+ブレーブス<2024.1.13

2024-01-14 22:15:30 | MBL & プロ野球

メジャーには色々な球団があり金満球団もあれば、それなり球団もあり、貧乏球団もあります。
金満球団は、大金を使って補強できます。
それなり球団は、ある程度は使えますが限界もあります。

今回は、異色の編成をするフィリーズ。
フィーリズは2020年まで連続9シーズン、プレーオフ進出を逃しました。これは、フロントの責任です。フロントの強化無くしてチームの再建は出来ません。これは他の球団でも全く同じです。近年、チーム再建に成功した球団は全部フロントの強化からチーム改革をして、その後結果を出しています。

まず、成績不振のGMのクレンタク氏がオフに退任しました。実質、解雇でしょうね。
選手として現役引退後フロントりしたサム・ファルド(現在42歳)を2020年12月22日にGMに昇格させます。
そして、再建の切り札としてデーブ・ドンブロウスキー氏を(球団初の)編成本部長に招聘しました。2020年12月
現在のGMと編成本部長です。

デーブ・ドンブロウスキー氏の経歴
1991年9月マーリンズの初代GM 1997年ワールドシリーズ制覇
2001年オフにデトロイト・タイガース球団社長
2006年22年ぶりのリーグ優勝 Wシリーズ対カージナルス1-4敗退
2012年リーグ優勝 Wシリーズ対ジャイアンツ0-4敗退
2015年8月4日GMを解任された
2015年8月18日ボストン・レッドソックスの編成最高責任者
2018年にはワールドシリーズ制覇
2019年9月8日に解任された
2020年12月フィリーズの(球団初の)球団編成本部長
成績
計5回のリーグ優勝
ワールドシリーズ制覇2回
4つの異なる球団でワールドシリーズ進出を果たした

長い業界歴があり、実績もあります。
レッド・ソックスは、ひどいですね❓
ワールドシリーズ制覇の翌年に解任しています。
ドンブロウスキー氏が球団編成本部長に就任後のフィリーズの成績。

2021年 ナ・リーグ東地区2位プレーオフは逃す
2022年 地区2位でプレーオフ進出、リーグ優勝
Wシリーズは、対アストロズ戦2-4敗退
2023年 東地区2位プレーオフ進出 リーグ優勝決定戦でDバックスに3-4敗退

明らかにドンブロウスキー氏の手腕が発揮されていると思います。
そんなドンブロウスキー氏の手腕を象徴する選手が、カイル・シュワバー選手です。

やっと、カイル・シュワバーの話まで来ましたね❓
https://baseball.yahoo.co.jp/mlb/player/2101244/base

カイル・シュワバー選手は、カブスで6年プレーした後、2021年にナショナルズに移籍しました。その年の後半にレッドソックスに移籍します。
オフにフィリーズが獲得して2年プレーしています。
ドンブロウスキー氏がカイル・シュワバー選手を獲得したのには、ある考えがあったのだろうと思います。

それまでのカイル・シュワバー選手は、ホームランを30本ぐらい打てる以外には特徴のない選手でした。
それが、大変身します。
これはコーチのレベルでは出来ないと思いますので、ドンブロウスキー氏からコーチに指示が出たのであろうと思います。
どんな指示が出たか❓
思いっきり!1発を狙え。
ホームランか四球か三振でいい。
(四球は沢山選べ)
打順は、トップバッターです。
三振200 打率2割  普通仰け反るでしょう❓
ところが❓
ホームラン46本 出塁率.323 OPS.827

ドンブロウスキー氏が考えたのは、1番バッターにHR打者を置いて1発を狙わせると同時にある程度の出塁率も求めました。出塁率がこれくらいあると2番のハーパー選手の強打が生きてきます。

2023年は、更にすごいです
打率.197⇒四死球132⇒出塁率.343&HR47

つまり❓
フィリーズの作戦は、最初にホームラン打者を置いて相手投手を脅す作戦です。しかも四死球が多いから簡単には打ち取れない。
1番バッターなのに見たら呆れる低打率と三振の多さ。
しかし40本以上のホームランと3割を超える出塁率があります。
特に短期決戦には有効だと思います。
いきなり、ホームランバッターが出てくれば投手なら誰でもイヤでしょう❓
しかも、それ以前は30本前後だったホームランがここ2年は46本47本と激増しています。
『三振を200個してもいいからホームランを40本以上狙え!』と言う指示がはっきり出ているから安心して三振しながらホームランを量産しているのだろうと思います。
こうしてシュワバー選手のホームランを打つ能力が開花したと言うわけです。ドンブロウスキー氏がシュワバー選手の隠れた能力を見抜かなければ、多分シュワバー選手は平凡なHR30本打者で終わったと思います。

主な成績
カイル・シュワバー(30歳)
2022~フィリーズ
OPS.827 出塁率.323 長打率.504 HR46 死四球90 打点94 打率.218 三振200
OPS.817 出塁率.343 長打率.474 HR47 死四球132 打点104 打率.197  三振215
2023ダイヤモンドバックス戦の成績
3打数1安打 1四球 HR0
2打数0安打 2四球 HR0
4打数2安打 1四球 HR1
3打数2安打 2四球 HR1
3打数0安打 1四球 HR0
3打数2安打 1四球 HR2

珍しくヒットも結構出ていますし、四球の多さは普段の通りです。ホームランを打つのも普段の通りです。

これがドンブロウスキー氏が考えた短期決戦用の戦い方です。
なるほど!と思うでしょう❓
※まともにやると、ブレーブスには絶対に勝てないからです。

(2)ついでに、ブレーブス
今、メジャーの最強チームはブレーブスだと思います。
東地区の強豪ですが一時期やや不振でした。
そこで、GMを補強しました。

常勝軍団ブレーブス、アンソポロス編成部長と31年まで契約延長
[2024年1月13日9時48分]
https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/202401130000160.html

アレックス・アンソポロス氏がGMに就任した後の、ブレーブスは2018年からア・リーグ東地区連続優勝です。
2021年は、Wシリーズ優勝も果たします。
最近はプレーオフ1回戦で敗退していて、やや優勝ボケですね❓2年連続でフィリーズに足をすくわれています。
今年は、気合を入れてまたWシリーズ優勝を目指すのでないですか❓
あれだけドジャースが補強しても、まだブレーブスの方がチーム力としては上だと思います。
ブレーブスの超強力打線が爆発すれば、勝てるチームはないと思います。


※関連記事目次
項目「MBL & プロ野球」目次①
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/11328fcdd47caf7c999058799251da3b



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