「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

トルコの軍需企業がウクライナ国内でドローンの修理・整備を行うサービス拠点を建設へ<2023年8月

2023-08-02 18:29:18 | ウクライナ紛争

最新経済ニュース
2023年8月1日12:53 午後Updated 12分前
トルコ軍需企業、ウクライナで無人機の整備拠点建設に合意
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-drones-idJPL4N39I10G?il=0

トルコは、ロシアの侵略開始後からウクライナへのドローンの供与をしてきました。かなりの戦果がありました。その後積極的に供与したとも言えません。ロシアとの関係を考慮して控えてきたのであろうと思います。

今回、トルコ・メーカーが直接現地生産に乗り出したのであろうと思います。記事では、「修理・整備」となっていますが当然「生産」も含まれると思います。

当然ながら、トルコ政府の許可がないと出来ないことです。ロシアも黒海の穀物協定の離脱などトルコの顔をつぶすような事をしています。トルコ政府の内心を言えば、クリミアをロシアが実効支配しているのは、不愉快だしトルコの安全保障にとっても望ましくはありません。元々クリミアはトルコの領土です。クリミアがウクライナ領である方が、トルコにとっては黒海での安全が高まります。

トルコもスウエーデンのNATO加盟を認めることで、はっきりとNATO寄りの立場を取りました。ウクライナは、現在ドローンの大増産をしようとしています。トルコの軍需メーカーがそこに食い込めば、トルコにとり経済的な利益があります。

ウクライナにしても実績のあるトルコのドローンの現地生産は、頼んででももしてほしいでしょう。まだウクライナ国内のメーカーは、生産の計画段階にありライセンス生産方式なら是非ともして欲しいところだと思います。

ドイツの戦車メーカーもウクライナでの現地生産に乗り出す予定です。

戦争が長期化するなら、武器の国内生産能力の拡充は、ウクライナにとって是非とも必要なことです。

そして、ドローンの位置付けがこの戦争が経過するうちに全く異なるものになりました。戦争での主力の武器になりつつあります。偵察業務では、もう不可欠です。ドローンなしでは偵察は成り立ちません。

攻撃においても主力の武器になりつつあります。地上攻撃の主力の武器です。これまでミサイルや航空機が行っていた地上攻撃を代わりにやるようになりつつあります。ミサイルや航空機に比べると費用が格安です。使い捨てでドンドン投入できます。だから、その製造能力が絶対に必要な分けです。

ワールド
2023年7月27日1:09 午前6日前更新
ウクライナ軍が南部で前進、1700機の無人機が前線に=高官
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-military-drones-idJPKBN2Z61OS

ドローンの製造能力とドローンの性能が、この戦争の結果を左右するとウクライナは、見込んでいます。

今年、独立の兵科としてドローン部隊を創設しています。すでに1万人のオペレーターを養成して実戦配備済です。更に1万人強のオペレーターを養成しているようです。

2万人のオペレーターがいれば、十万単位のドローンが必要になります。

そのためには、既に開発済みで実戦での性能が確認されているトルコのドローンは、喉から手が出るほどに欲しいでしょう。

と、言うわけで今回の話がまとまったと思います。ドローンを供給する数を増やすほどに前線のウクライナ軍は、優位に戦いを進めることが出来ます。

ウクライナ人道危機救援金 - 日本赤十字社
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/ukraine/



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