「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

マラドーナ のいた時代<2023年2月27日

2023-04-05 10:47:29 | スポーツ
 

ディエゴ・マラドーナ - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A8%E3%82%B4%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%A9%E3%83%89%E3%83%BC%E3%83%8A

カタール大会でのアルゼンチンの優勝は、最高の贈り物ですね。メッシも、たった1つだけなかった、トロフィーを獲得しました。

イタリアにもマラドーナを神ともあがめる人々がいます。
(サッカークラブ)ナポリです。古い歴史のあるクラブですが、リーグ優勝はありませんでした。
悲願のリーグ優勝を、マラドーナは2回クラブにもたらしました。
だから、ナポリのファンにとっては、マラドーナは、神なのです。マラドーナの没後は、ナポリに一つの使命が与えられました。3回目のリーグ優勝をして、マラドーナに捧げることです。

ナポリは、それほど金銭的に裕福なクラブではありません。だから、大金を使って選手を集めることは出来ません。

今年、その夢がかなうかもしれません。
現在のところ、リーグ1位をぶっちぎりで独走中です。

どうやったのか?
スカウトが、若い優秀なストライカーを探したのですね?
オシムヘン(ナポリ)24 = ナイジェリア 19得点
クワラツヘリア(ナポリ)22 = ジョージア 10得点
エルマス(ナポリ)23 = 北マケドニア 6得点

このような値段の安い、点取り屋を丹念に探したようです。このうち、5大リーグの経験があるのは、オシムヘンだけです。他の2名は、聞いたこともないようなクラブからスカウトしてきました。
他にもスカウトしているのかもしれません。

イタリアに限らず弱小クラブは、選手を育成しあるいは、他から発掘して育成して活躍するようになると、移籍金を稼いで経営しているクラブが多いです。

今シーズンのナポリの躍進は、ここ数年のスカウトの勝利です。この選手たちも、やがてはナポリに大金を残してチームを去るでしょう。3回目のリーグ優勝もナポリにもたらすと思います。

話は、現実に戻り?
イタリアの得点ランキングを見ると・
点取り屋がいない・・・
得点ランキングの上位に来るイタリア人ストライカーが、いません。前回、ワールドカップ予選を勝ち抜けず本大会に出場できなかった訳が分かりました。

ドイツもそうです。
前回、ワールドカップにいたであろう年代の選手にストライカーがいません。
スペインに至っては、もっとひどく?
得点ランキングの上の方に来るスペイン選手は、居なかったような気がします。

ベスト4のチームでストライカーがいなかったのは、クロアチアだけです。イングランドにも、今盛りのストライカーがいました。フランスにもいました。アルゼンチンにもいました。

ストライカーの育成問題が、どこの国でも言われます。
しかし、その考え方が基本的に間違っていることに専門家の癖に気が付いていない関係者が、多いような気がします。

ストライカーは、育てるものではなくて探すものなんですね。才能を探してくるしか、方法がないのです。

それを合理的に考えるのは、オランダです。
育成年代では、ポジションを固定せず一番前から順番にプレーさせるのだそうです。
そうすると、点を取れる子と取れない子が分かります。
そうやって、ポジションを決めていくのだそうです。
だから、ほとんどの選手がゴールキーパー以外の全ポジションを、大人になるまでに経験するのです。そうすると自然に複数のポジションでプレーする選手が増えます。プレーできるポジションが多ければ、出場するチャンスも増えるという考え方です。

ナポリの例を見ると、ストライカーは育てるものではなくて、探して見つけるものだと言うことが、よく理解できると思います。

それは、日本国内の子供でも同じです。
全員にやらせてみて、点を取るのが得意な子を探すのです。そうすれば、自然にストライカーになります。

もっと具体的な例
スコットランド・リーグのセルティック
オーストラリア人の監督が、Jリーグの横浜で2年くらい監督をやって、リーグ優勝しました。その腕を買われて、セルティックの監督にスカウトされました。
その時、3人の日本人選手の獲得をクラブに依頼しました。
古橋(セルティック)29歳 19得点24試合
前田大(セルティック)25歳 6得点24試合
旗手(セルティック)25歳 5得点24試合

このうち、ストライカーは古橋です。
監督の目が確かだったことは、得点数が証明しています。
日本代表では、1トップだった前田大は、トップではなくウイングで起用されています。旗手は、都合によりどこででも起用します。
だから、監督選びは非常に大切だと思います。
ウイングの選手を招集して、1トップをやらせるのは、非常におかしいでしょう。

だから、前回の代表チームにはストライカーがいませんでした。古橋亨梧は間違いなくストライカーでしょう。
もし、やらせるなら南野です。相変わらず、フランスでは調子が悪いですね。

ストライカーを招集せず、ウイングを招集して1トップをやらせる。同じチームですよ。明らかにおかしいでしょう。

もっと言うなら?
ストライカーとしての能力と体のサイズは、比例しない場合が多いと言うことです。
大型のストライカーも、当然います。
それと同程度に、小柄なストライカーもいます。

つまり、点取り屋の評価は、ゴール数で決めるべきであり・体のサイズは、無関係だと言うことです。

マラドーナの身長は、165cm。
メッシは、身長170cm。
古橋亨梧は、身長170cm。
大久保 嘉人は、身長170cm。
ドイツの爆撃機、ゲルト・ミューラー身長176cm。
これは、大柄な方です。

と、言うことは傾向を見るなら身長170cmくらいのサイズの選手の方が、多いと思います。

今の傾向として、体の大きな選手をストライカーにしようとします。しかし、むしろ大型のストライカーの方が、比率は少ないと思います。

体の大きなストライカーに価値を求めるから、本来ストライカーの能力を持っている小柄なストライカーが、軽視されらか無視されているのだと思います。それが、ストライカー不足の一番の原因だと思います。
ストライカーには、弁景型と牛若丸型がいて、牛若丸型の方が圧倒的に多いと言うことです。

ストライカーの仕事が点を取ることであるとするならば!
体のサイズは、無関係であることになります。

だから、ストライカーを探す基準がそもそも間違っていると思います。ストライカーの基準は、点を取れるか点を取れないかだけです。その基準で探せばストライカーは、結構いると思います。

ストライカーを探し出したければ、大型重視の固定観念を変えなければなりません。

基準は単純。沢山点を取るのが、優秀なストライカーです。マラドーナは、それを明確に証明しました。



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