「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

トランプ氏復権に共和党重鎮らが警鐘との記事<2024/10/31

2025-01-10 23:28:56 | アメリカ合衆国

読売新聞
2024/10/31
『トランプ氏復権に共和党重鎮らが警鐘「248年の歴史の中でトランプほど脅威になる人物はいない」』

こう記事タイトルを書くと共和党の主だった人物の多くがトランプ氏に反対しているような印象を受けます。
そのような印象を持たせるために記事タイトルを作っています。

実際は、どうなのか❓
①ペンス元副大統領
「私は現在の共和党の方向性に疑念を抱いている」
「これ以上は選挙に関わらない」
ハリス氏を支持することはないと明言
トランプ支持も表明していない

ハリス支持を呼びかけ
②リズ・チェイニー前下院議員(娘)
(トランプの刺客候補に敗北)
主張
『投票先を「善か悪か」で判断してほしい』

③デイック・チェイニー元副大統領(父親)
主張
記事タイトルの通り

④当時の大統領のジョージ・ブッシュJr氏
支持候補を示す予定はない

記事タイトルのフレーズを発言したのは、デイック・チェイニ氏だけです。ハリス氏の集会に同行してハリス支持を呼び掛けているのは、娘のリズ・チェイニーです。

記事タイトルには相当な捏造があります。
重鎮と言えるのは、デイック・チェイニー1人だけです。
チェイニー父娘がトランプに反対しているだけです。
これで「共和党の重鎮ら」と言えるのかどうか❓

ブッシュJr氏が大統領の時代はネオコンが政権を握っていました。当時の副大統領は、そのド!真ん中にいた人物です。
共和党の重鎮と言うよりネオコンのかつての大物と言うべきでしょう。共和党内のネオコン派閥がトランプ排斥に動いているだけだと言うことになります。
他に誰もいません。

前の日記でも書きましたが、2024米大統領選はネオコンにつながる民主党政権と反ネオコンのトランプの戦いの色彩が濃いと言えます。
リズ・チェイニーの「善か悪かで判断してほしい」と言う主張は、ネオコン政権であったブッシュJr大統領時代そのままです。
「ショウ・ザ・フラッグ!」
リチャード・アーミテージ
ブッシュJr大統領時代の国務副長官(日本なら外務副大臣)

ブッシュJr大統領時代の2008年、ブカレストNATO首脳会合でブッシュJr大統領が強引にNATOの東方拡大政策を決定しました。

当時のブッシュJr政権内には、ネオコン派と米ロ協調派の二つの対立する派閥がありました。
ネオコン派閥は2005年頃から政権内での権力を失ったようです。

それについて書いた記事(2008・4・3)
https://www.tkfd.or.jp/research/detail.php?id=1874

想像ですが、その後ネオコンは民主党に接近していったのであろうと思います。
オバマ政権時代には完全に政権に食い込んでいます。
当時の副大統領はバイデンさんです。
今も関係は、同じです。

このような事情を知るとウクライナ紛争の裏面が見えてきます。
また、今回の大統領選の意味が全然違って見えると思います。


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。