「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ロシア前大統領メドベージェフ氏の気になる発言<ウクライナ紛争2024.2.26

2024-02-26 20:16:56 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

ロシア前大統領「キーウ再侵攻が必要」と主張 ウクライナ侵攻「目標達成のため」
2024/2/22 21:18
https://www.sankei.com/article/20240222-AN45D3KSOFKORGAGCVVMRV4CYE/

メドベージェフ先生は、ロシアの誇大拡声器です。
2022年には、ウクライナの分割案を独自に発表していました。当時は、「何を冗談言っているんだ❓」と馬鹿にされて嘲笑されていました。


①ロシア側の停戦条件を探る<ウクライナ紛争2023.11.21
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/5b40828cccbbc7b33ab040d86dbc044c
②ゼレンスキーが真っ青になるメドヴェージェフの作ったウクライナ地図とは?<2023年10月
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/2fc5dd9ac27d6c6766fa3c2eb0af27e3

実は去年の8月にも似たような発言をしています。
「キーウから出て、リビウに行ってしまえ!」
もう少し詳しく言うと❓(8月15日)
「領土放棄とNATO加盟の交換」
「もしウクライナが同盟に加盟したいならキーウを放棄してリヴィウに首都を移せ」

ロシア側の考え方
「1世紀以上に渡って反露イデオロギーが植え付けられたため住民を再教育するのは難しい」
https://grandfleet.info/russia-related/medvedev-says-ukraine-must-abandon-kyiv-to-join-nato/

去年の8月は、まだウクライナ軍がザポリージャ戦線でゆっくりながら前進していた時期です。
だから、当時は他の人々は・・・
「また、メドベージェフが訳の分からない事を言っている❓」
程度にしか考えなかったと思います。
しかし、2月22日になってまた同じことに言及したと言うことは、単なる冗談やプロパガンダでは無いような気もします。

ロシアの領土に対する考え方は、どうも②をベースに考えていると思います。南部に関しては、ドニプロ川の西岸まで行くのかどうか不明です。オデッサもロシアにとっては象徴的な都市だからです。
そうです!
露土戦争
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9C%B2%E5%9C%9F%E6%88%A6%E4%BA%89
1568年に始まり断続的に戦争が繰り返され最後、終わりを見たのは1918年です。
この長く断続的に続いた戦争でロシア帝国時代にロシアが勝ち取った領土が、クリミア半島でありウクライナ南部です。

ここまでやると大変ですからオデッサは、控えるかもしれません。
しかし、東部はドニプロ川東岸は占領するつもりだと思います。
2022年のメドベージェフ先生が作成した独自分割案は冗談では、なかったということです。②

戦争もここまで深まると、もうロシアも妥協点を考えていると思います。
現在の条件は、ドニプロ川東岸+キーウのようです。
これで今後、ロシアはウクライナへの関与を止めるという意思表示です。
西ウクライナの過激民族主義者は、西ウクライナに出ていけ!と言うことです。
(元々過激民族主義者が住んでいたのが西ウクライナです。第2次大戦が終わるまでは、ポーランド領でした。)

一方で、プーチン氏はウクライナに降伏勧告を出しています。
「今なら、現状で折り合ってあげるよ❓」
と言う内容です。

メドベージェフ先生は、ロシアの誇大広報係として・・
「止めなかったら、こうなるよ!」
と、言っているわけです。

だから、この戦争はほっておいてもロシア軍がドニプロ川東岸を占領すれば、(非常に弱い根拠しかありませんが)進撃を止めるのではないか・と思います。
ロシアが欲しい領土を取ったら、止めると言うことだと思います。
その時、キーウをどうするのかは分かりません。

ウクライナは、今年も来年もず~と戦争をやる気みたいです。「10年戦えばロシアは崩壊する!」と主張しています。
ロシアの方は、ドニプロ川東岸まで占領したらそれ以上はやりたくないと思います。
何となく戦争の終わりが見えてきたような気がします。

※現時点でロシアが考えているらしきこと
①中立+NATO加盟放棄
領土は現状でよい⇒今ロシアが占領している地域だけロシア領
②中立+NATO加盟放棄無し
ドニプロ川東岸とキーウはロシア領
ドニプロ川の西はロシアは関与しない

大体、こんな事のようです。
(前に書いた通りです)


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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