「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ロシア軍の変化<2023年11月

2023-11-08 23:10:33 | ウクライナ紛争

戦況は膠着、長期の消耗戦に突入 ウクライナ軍総司令官
2023.11.05 Sun posted at 14:51 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35211098.html

さすがにウクライナ軍も「少しづつではあるが着実に前進している」と言うコメントは無くなりました。
南部の反撃作戦は、頓挫して完全に持久戦になりました。
しかし、これはウクライナ側から見た戦況です。
ウクライナ軍が攻撃能力を失った・と言う意味でありロシア軍がそうであるわけでは、ありません。
正確には、ウクライナ軍は攻撃力を失い防衛戦に入ったという意味です。

今後は、ロシア軍の攻撃をウクライナ軍がどう守るかの戦いになると思います。今年の反撃作戦でウクライナ軍は、かなりの人的損失が出ていると思います。古くから言われている損害比率は、攻撃側3:防御側1です。完全にそうでなくても2022年主に防御戦を戦った時とは、比較にならない程、ウクライナ軍の人的損失は大きいと思います。

一方でウクライナ側の新兵徴集も限界に近いのではないかと思います。それを無理に徴兵すれば、今度は生産や産業、行政サービスの部門にしわ寄せが行くと思います。

死傷者が増えるほどに国民の厭戦気分も大きくなり広がると思います。

それらを考えても、もうウクライナは持久戦を継続するしかありません。そうなれば国力の違いがものを言います。国力の劣る方が、緩慢に負けていくと思います。すでにこの戦争の帰趨は見えていると思います。

※それは脇に置いてロシア軍です。
去年は酷かったですね?
やる事なす事トンチンカンでおよそ軍隊の態をなしていませんでした。烏合の衆の武装集団のように見えました。
作戦計画はいい加減、指揮命令系統はほぼない、現場の指揮官は無能、補給計画も足りない、およそ全部ダメ状態でした。去年ウクライナ軍が何とか持ちこたえて多少の領土を奪還できたのは、ロシア軍がオンボロ過ぎたからです。

その理由を考えるとロシア軍は旧ソ連時代を含めて長いこと実戦から遠ざかっています。第2次世界大戦以降、ほとんど戦争をしていません。だから、戦争のやり方を忘れ果てていたのだと思います。烏合の衆の武装集団になっていたのは、それが理由だと思います。

一方ウクライナ軍は、2014年からアメリカやイギリスがテコ入れして大分、現代的な軍隊になっていますし西側に戦争経験が多い分、教育や訓練も実戦を踏まえたものになっていたと思います。

それを考えるとロシア軍にとっては、長く続いているウクライナ紛争は格好の訓練と学習の場になっています。

例えば、冗談のようなワグネルを排除してロシア軍になりました。ワグネルがいたうちは、軍隊が二つあり相互に足を引っ張り合うような関係でした。これでロシア軍としてトータルの戦闘力を発揮するのは、無理です。ワグネルがいなくなったことで参謀本部の指示がロシア軍全体にいきわたるようになりました。これだけでも大きな進歩です。

参謀本部も現実的にものを考えるようになってきていると思います。
去年との大きな違いは、補給です。去年は100必要だと100送っていました。だから輸送中にあるいは現地の保管場所を破壊されると直ぐ前線では物資不足に陥っていました。ロシア軍が去年一時期後退を続けたのは、これが理由です。
今年もウクライナ軍は、相当補給物資を破壊しています。去年とに違いは、それでもロシア軍の前線では物資の極端な不足は起きていないようです。理由は簡単で、途中で破壊される分を加えて補給しているからです。100必要なら途中で30破壊されるとして130送れば、100届くという考え方です。

こんな事もごく単純なことですが実戦を忘れていたロシア軍は、それすら出来ないほどに実戦能力が低下していたのであろうと思います。補給の欠点は、かなり改善されました。

現地の指揮官も失敗を重ねれば考えると思います。損害を少なくするには、どうしたらいいのか?失敗の逆をやると大きな失敗は少なくなります。去年のように500人規模の部隊に塹壕堀をやらせて、そこをウクライナ軍の砲兵部隊が砲撃してまとめて壊滅するようなバカな負け方はしなくなりました。それが学習効果です。

最近はロシア軍は西側の戦車を破壊する方法を考え出しました。これはごく最近です。多分、ウクライナ軍のやり方を見て真似したのでしょうね。ウクライナ軍と同じようなドローンをドローン工場で作って前線に送っているのであろうと思います。

これも去年は全くなかったことで前線の要望を参謀本部と通じて工場にフィードバックしています。結果として現場で必要な兵器を生産して現場に届くように、部分的にはなってきていると思います。
この部分では、ウクライナ軍は信じられないほど愚かな事をしています。自分たちが新しく開発したドローンを使用方法付きの映像で公開しています。多分、成果を誇示したいのでしょうね❓
しかし、これはロシア側も自由に見られます。
なるほど!と納得したロシア側は、すぐに真似をすると思います。その真似をしたロシアのドローンがウクライナ軍の戦車を破壊しているという、笑えるような現実があります。
頭隠して尻隠さず・的な情報統制をやっている訳です。

どっちも相当間抜けなことをしています。
ロシア軍の方が間抜け度合いが大きかった分、多少でも改善すると効果が大きいわけです。

去年と同じようにロシア軍が、間抜けでバカだと思っているとウクライナ軍はロシア軍に戦闘で負けるケースが増えてくると思います。

どうも最近の戦場でのニュースを読むと、その傾向が出始めているように思います。

ロシア軍が改善を続けて実戦経験を重ねて行けば、やがてロシア軍は世間並みの軍隊に変化すると思います。あまり頭が良いように見えませんが、馬鹿だって学習速度が遅いだけで継続すれば、段々賢くなります。

そのような点を見落としているとウクライナ軍は、簡単にロシア軍に負けるようになると思います。頭の程度が似たぐらいになれば、ロシア軍の物量が威力を発揮するからです。

現状ではどう考えても戦況がウクライナ軍に有利になるケースは考え付きません。

だからウクライナ軍は、緩慢に負けると思います。

ウクライナには、大日本帝国の愚を学んでほしいと思います。

『勝てない戦争は、止める』

何が何でもロシアと戦争を継続しなければならない理由は何もありません。中立に戻りNATO加盟を放棄するだけで平和は来ます。NATOに加盟しなくても中立であればロシアが攻めて来ることは無いと思います。

それと逆をやったからロシアが攻めてきた訳です。ほぼウクライナが自分で招き寄せたバカらしい戦争です。アメリカの尻馬に乗って、こんなバカげた戦争を続ける意味は何もないと思います。

自由と民主主義をスローガンにしていますが❓
ロシアが気にしているのはウクライナの中立とNATO加盟放棄であって、自由と民主主義などまるで気にしていないと思います。例えばジョージアも似たような立場にありますが、それなりの自由と民主主義はあります。ロシアに逆らわなければ、それほどロシアもゴチャゴチャ言いません。



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