ウクライナ紛争は、リヤド会談以降、一気に場外乱闘が激化しました。
ロシアのラブロフ外相が、トランプ大統領を称賛しました。
※その記事
ロイター
ロシア、トランプ氏称賛 「ウクライナ戦争の主因はNATO」
2025年2月19日午後 8:25 GMT+95時間前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/52VP2EIBBFIFVKSBT22UR2ASCU-2025-02-19/
『 トランプ氏は、ロシアがウクライナのNATO加盟を認めるはずがないとし、バイデン前大統領がウクライナのNATO加盟に関し米国の立場を変えたと非難している。 もっと見る
ラブロフ氏は議員に対し「ウクライナ情勢の根本原因の1つは、ウクライナをNATOに引き込もうとする前政権の厚かましい路線にある、と公然と、声高に発言した西側の指導者は彼が初めてであり、今のところ、私の考えでは彼だけだ」と述べた。』
要は、2014年ウクライナ暴力クーデターはバイデンさんが主導して実行したことをトランプ氏が批判しました。
違う言い方をすると、ここに至るウクライナ紛争の原因を作ったのはバイデンさんの責任だと批判したことになります。
アメリカの関与自体は、2015年のCNNのインタビューの中で当時のオバマ大統領が認めています。だからアメリカが裏で何かやった事は事実と言えます。
<それについて書いた日記、ロシア側の主張>
2024年2月25日NYタイムスのCIAのウクライナ関与に関する記事とスプートニクの反論<再掲載2025・01・16
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/3171a86e3f55fb9d6ff47b6486db326c
これが全部、正確ではありませんが、大体このような暴力クーデターにより非合法に政権を奪取して出来たのが現在のキエフ政府です。その結果、起きた内戦が激化した末に、今のウクライナ紛争があります。
だから、アメリカがウクライナ和平を仲介するなら、これを認める必要があります。
そうすると、2014年以降西側が、ロシアを批判してきたプロパガンダは「嘘」であることになります。
「先に手を出したのはロシアだ!⇒実際はバイデン・アメリカでした」
<そして、トランプ氏はこの記事で選挙の必要性に言及しました。>
CNN
トランプ氏、プーチン氏と月内にも会談か ウクライナ大統領批判も
2025.02.19 Wed posted at 10:42 JST
https://www.cnn.co.jp/usa/35229566.html
トランプ氏、ウクライナ大統領選挙行うべきと主張「支持率落ちている」…ロシアとの交渉に「自信」
2025/02/19 11:40
https://www.yomiuri.co.jp/world/20250219-OYT1T50074/
<これにブチ切れたゼレンスキーが、猛反撃に出ます。>
時事通信
「偽情報の空間に住んでいる」 トランプ氏に反論―ウクライナ大統領
2025年02月19日22時07分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025021901041&g=int
「偽情報の世界に生きている」ゼレンスキー氏、トランプ氏の発言を批判
2025年2月20日午前 1:57 GMT+91 1時間前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/OVTQTNXHRBMFPA74EBFHZN7SYQ-2025-02-19/
ウクライナは単なる資源提供国にならず、ゼレンスキー氏 米提案批判
By ロイター編集
2025年2月19日午後 8:30 GMT+95時間前更新
https://jp.reuters.com/markets/commodities/P2LQ5AWSS5ILZGTW2RHAFQSNYY-2025-02-19/
(言っていることは、カッコいいですけれど西側の借入資金でやっと政府を運営しています。しかも西側の資金の多くは貸付です。もう返済不能なほどに膨大に借金が積み上がっています。資源で返済するしか返済のしようがありません。トランプ政権は貸付の回収に入っています。ヨーロッパなど、回収をどうする心算なんでしょうね❓)
ウクライナ停戦の米露高官協議、ゼレンスキー氏「我々は招待されなかった」…頭越しの協議に反発
2025/02/19 11:01
https://www.yomiuri.co.jp/world/20250219-OYT1T50065/
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<それに対するトランプ氏の「口撃」>
ロイター
ゼレンスキー氏は「選挙なき独裁者」、トランプ氏が批判
2025年2月20日午前 2:00 GMT+91時間前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/YJW5JWYBSNIGRBB3O7PJOJZ5II-2025-02-19/
<つまり、このような意味です。>
大統領がいないウクライナ⇒現状では外国との条約や合意が結べない<ウクライナ紛争2025・02・19
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/39ccf68b86a143e8dad4457651098e33
さっさと選挙をやれ!と言うことです。
去年の5月20日で大統領の任期が終わっているのに、ズルズルと大統領の座にしがみついているゼレンスキーへの、きつすぎる!「口撃」です。実際にゼレンスキーは大統領らしく振舞っていますが、法的な権限はありません。
例えばアメリカが仲介してロシアと和平の合意をするにしても、ウクライナ側には合意する権限を持つ代表者がいません。選挙をやって新大統領を選出するか、ゼレンスキーが事実上の大統領を辞任して最高議会(国会)の議長が大統領権限を代行するしかありません。
おまけにゼレンスキーは、2022年に法律を作ってロシアとの交渉を禁止しています。
この法律を解除するには、権限のある大統領が必要です。
どっちにしてもゼレンスキーは事実上の大統領の座から辞任しないと和平交渉は、ウクライナを含めると前に進みません。
事実上のゼレンスキー辞任勧告と言えます。
トランプ氏が、そう言いたかったところにゼレンスキーがケンカを売ってしまいました。
ロシアは、NATOがゼレンスキー降ろしのためにネガテイブ・キャンペーンを始めることを予告していました。
ロシアのせいにされては困るので予防線を張ったわけです。
しかし、トランプ氏がゼレンスキー降ろしを始めるなら何の問題もありません。
ウクライナ国内からもゼレンスキー降ろしの声が強まるでしょう。
ウクライナ紛争の場外乱闘は、中々面白くなりそうです。
※暇になったCIAは、どうしているか❓
CNN
CIA、メキシコで秘密のドローン任務 麻薬カルテルを偵察
2025.02.19 Wed posted at 19:01 JST
https://www.cnn.co.jp/usa/35229584.html
メキシコの麻薬カルテルの撲滅の仕事を、もらったようです。
※関連日記目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑧
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27