おたかちゃん

今日は、いつもの血圧の薬をもらいに、かかりつけの病院に行ってきた。

血圧の薬を飲み始めて、かれこれ11年ちょっとになるが、今の病院に変えてからはまだ１年だ。

血圧の薬にお世話になった最初の病院は、先生の声がデカ過ぎて嫌だった。

診察室でのやり取りが、待合室に全部筒抜けになるほどデカい声。

それでもま5年ぐらい我慢した。

そのうち家から5分ぐらいのとこに内科の病院ができたのでそっちに変えた。

ところがこの先生は話し好きで、それはそれでウザかった。

しかも受付の女が超感じ悪い。

更にはヤブ医者という評判の悪さを耳にするようになった。

胃潰瘍の診断をした患者さんが、他の病院に行ったら末期がんで手遅れだったらしい。

そんな医者は信用できないやと、三度目の病院に移った。

ここは設備がいい。

車で20分かかるが、平日も土曜日も19:00まで受付してる。

そして流行っている。いつも待ち時間が2時間近くかかるのだが、評判が良い証拠だ。

前のヤブの病院は、ガランとしていて待っても10分ぐらいだった。

ただ、今の病院の先生、なんとなく気難しそうで怖い。

歳は60ぐらいかな。そんな感じ。

そして今日は１ヶ月に一度の通院。

金曜日の夕方のせいか、いつも以上に混んでいた。

そうして私の名字を呼ぶ先生の声。

なんとなく緊張しながらそそくさと診察室へ。

「はい、おたかちゃんは特に変わりないですか？」


え？


おたかちゃん？


えええ…


今この先生、私におたかちゃんて言ったよ。


この先生の口からまさかの「おたかちゃん」。

私、一瞬固まったかも。

とっさ過ぎて笑えなかった。

あそこは笑うとこだったのだろうか。

だって、まさか「おたかちゃん」なんて言われるとはだもの。

先生のあの顔で。あの言い方で。


あら、でも。。

いいんじゃないの、「おたかちゃん」て響き。


婆さんになったら周りの人から「おたかちゃん」て呼ばれたいかも。


おたかさんじゃ昔の婆さんて感じだし、

たかちゃんじゃ幼稚っぽいし、

ましてや名字に「さん」付けじゃよそよそしいし、

おたかちゃん

で、どうかひとつよろしくお願いします。

トイレで目が覚めた

スマホ持ったままいつの間にか眠っちゃってて、今トイレで起きちゃったとこ。

では二度目の眠りに入ろう。。