お菓子売り場のおばちゃん

2018年10月11日 | 日記
「たかぽんさんたかぽんさん、森○のチョコフレークが製造中止だそうですよ」

と、職場のマミさんが教えてきた。

「そうなんだー」

と答えておいたが、その話をマミさんから聞いたのはこれで3回目だ。

いろんな人に言ってるから誰に言ってるかわからなくなっているんだろう。

まだマミさん、二十代なのに。

マミさんはあちこちのスーパーやコンビニを見て廻ったが既に売り切れだったらしい。

「製造中止となるとやっぱ欲しくなりますよね」

とマミさんが言ってたので、

「確かにそうだよねぇ」

と、心にも無い返事をしておいた。

チョコフレークが無くなろうと私の人生には何の支障も無いのだが、ちなみにネットを見たら、やはり森○チョコフレークは5倍ほどの値段になって出回っていた。

中にはどさくさに紛れて日○のチョコフレークも高値で出ていて、まんまと騙されて買った人がいた。

無くなるのは森○のチョコフレークであって、日○のチョコフレークは普通にこれからもあるのに。


カル○ーのカールの時も、今回のチョコフレークも、きっとスーパーのお菓子担当の人はいくつかは品出しをしないで自分が買ったんだろうな。

もし私だったらそうしたであろう。チョコフレークが無くなろうと関係ないと言ったくせに。笑


3年前までの3年ちょっとの期間、私はスーパーのお菓子売り場を担当していた。

仕入れの発注も全部一人でやっていたので、新商品が出ると各メーカーさんが「食べてみてください」とお菓子を持ってきてくれたものだ。

たまに紙袋でいっぱいのお菓子をもらい、「ありがとうございます」とまあ食べるのも仕事だし、もらっておきます的な雰囲気で真面目くさってお礼を言いながら、心は「おお!今回は何かしら~」と小躍りしていた。

あ、しかし言っておくがもちろんパート仲間達と分け合って食べた。

特にパート仲間のSさんにはたくさんあげたし、Sさんは飲料担当で、メーカーさんから試飲品をもらうと私にもくれた。

このおばちゃん達。笑


スーパーでの仕事は朝早いし、ハードだった。

お菓子担当ではあったが、早朝は大量の豆腐や牛乳といった日配の品出しをしていたので、かなりの運動量だったと思う。

もともと体力もなく、自分の力以上の仕事だったせいか、体重もどんどん落ち、ついには39㎏を切ってしまっていた。

そのくせ血圧はどんどん上がるという状況で、

もう私はスーパーの品出しはやっていけないなと思って辞めた。


あれから数年。

今は精神的にはいろいろあるが、体力的には全然楽な仕事をしていて、今度は体重も体脂肪も増えてきている。

そして血圧よりも血糖値がヤバイ。

スーパー時代は動いていたから、お菓子を食べていても血糖値は大丈夫だった。

それにこのお腹はなんだ!

いったい誰のお腹だ!

私のだ…


先日ランチをした元同僚のSさんは、相変わらずお腹も引き締まっていた。

Sさんに、

「私、お腹こんなに出てきてさあ」

と言ったら、

Sさんに、

「あ、本当だ…」

と言われてしまった。

「そうでもないじゃない」と言われるのかと思いきや。


いっそまたスーパーの仕事に復帰してお腹を引き締め、血糖値を下げたいところだが、もう無理だ。

手の指の治らない関節炎になってしまったから、重い物はもう持てない。

できる仕事が限られてきてるなあと、ちょっと切なく感じている。