幻のパレード、幻の寝台列車

2019年10月19日 | 日記
東京に住んでいる妹が、自分が通ってる整骨院がすごく良いから、ぜひ五十肩を受けに来てと前々から言って来ていた。

いやそうは言ってもわざわざ東京までマッサージ受けにかい、と、私は乗り気ではなかった。お金もかかるし。

でも、即位の礼に伴う街頭パレードを見れる期間なら行ってもいいかなと考え、

21日から23日の日程で、東京に行くことに先週あたりハッキリと決めた。

しかーしー!台風のせいでパレードが延期になってしまった。

ガッカリ。

切符もあるし、予定通り東京には行くけど、

ガッカリ。

台風め。



このことで想い出したことがある。

息子が小学6年生だった夏休み、私達は『寝台列車あけぼの』に乗る予定だった。

廃線が決まっていたあけぼのは、なかなか切符が手に入らなかったが、あの時はなんとか1か月前に買うことができて、息子は乗る日をずっと楽しみにしていた。

楽しみにし過ぎて、息子と一緒にあけぼのの歌まで作ってその日が来るのを待っていた。

そして当日。

上野駅まで行って、上野駅からいよいよあけぼのに乗る時が来た。

発車20分ぐらい前だったかな。

ワクワクしてる様子の息子と改札に入ろうとしたその時!

何やらアナウンスが聴こえてきた。

どうやら、あけぼののことを何か言ってる。

息子と二人で耳をすました。

・・・え!?

なんとその放送は、大雨のため、本日あけぼのは運休になります、と言っていた。

呆然とする息子と私。

特に息子のことが心配だった。

泣くかな、怒るかな、相当ショックを受けてるはず、と。

ところが息子は表情を変えず、淡々としていた。

後で大きくなった息子に、あの時平然としていたけどなんで?と聞いたら、

いったい何が起きたんだろうとポカンとした気分だったという。

だよねぇ。あれはショックだったもの。

結局あけぼのに乗る夢は叶わず、あけぼのは廃線になってしまった。

まあ、私がパレードを見れないのは、あの時の息子のショックとは比べものにはならないから。

パレードはなくなったけど、明後日からの東京旅は決行する。

息子よ、留守番頼んだぞ。