太宰府木うそ保存会

木うその技術伝承と原木育成を目的とした会です。木うその歴史や会の活動内容などを紹介します。

太宰府木うそ保存会発足15周年記念シンポジウム その4

2014年04月10日 | 木鷽の歴史シリーズ
 1つは天神信仰を下敷きとして、全国に広がった鷽替神事や木うそ文化のセンターとして、太宰府が機能していて全国に伝播したということが分かりました。
 1つは、交換するという行為が神事の本質的な部分で、その物を手もとに長くおいておかない。替えるという行為そのものが、災いの除き、幸運を得るという願いを伝えるために必要なこと。鷽替神事が全国的に行われている換物神事の原点である可能性がある。
 1つは、鷽替と鬼すべとの関係について。これまで吉村貞司先生が書いた「ウソ替え神事とオニフスベ」の論文がありましたが、今回の森先生の発表ではっきりと関係があるというのが分かりました。修正会には鬼が出るタイプと裸のタイプがありますが。鬼がでるタイプは西に多いというのが分かっています。裸のタイプは岩手のソミンマツリ(蘇民祭)が有名ですよね。太宰府の事例を見ますと、鬼すべは鬼がでる行事ですが、仏教行事としての修正会として捉えたほうが鷽替との関係が理解しやすい。1月7日は結願の日に行われているということも分かり、今日は森先生の話を聞いて、感動しました。
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