4月29日に雪組公演を観劇して来ました。演目は「幕末太陽傳/Dramatic"S"」です。
ネタバレあります。
この公演は雪組のトップコンビ早霧せいなさんと咲妃みゆさんの卒業(退団)公演です。
休日とあって、立見の方も多かったです。
「幕末太陽傳」(脚本・演出 小柳奈穂子)は、落語「居残り佐平次」を中心に「品川心中」「三枚起請」「お見立て」他の落語を組み合わせ、実在した品川の遊郭を舞台に繰り広げられる人間模様を描いた作品です。
原作の川島雄三さんの映画は見ていません。
こ気味良いテンポで話は進んで行きます。難題に思えた出来事も佐平次が軽妙に解決します。
居残りなのに大人気。
そんな佐平次だけど、胸を患っていて、でも、コメディですから哀しいラストではありません。
この公演は初舞台生のお披露目公演でもあります。
口上は、緊張します。
聞いているこちらが緊張しますから本人はきっともっと緊張していることでしょう。
「Dramatic"S"」(作・演出 中村一徳)
「S」は雪組のSNOW、早霧せいなのイニシャル。
演出の中村先生は自由にたくさんの「S」を感じ取っていただければ、とプログラムに書かれています。
男役の群舞、「べサメ・ムーチョ」圧巻です。
前雪組トップコンビ壮一帆さんと愛加あゆさんの卒業公演も中村一徳先生でした。
初舞台生のラインダンス、通称ロケット。アクロバテックで見ごたえありました。ウェーブが素晴らしかった。
トップコンビのサヨナラ公演だと思うと、時々ぐっと来て、涙腺が緩みます。作品がコメディだからなおさらに別れがつらくなります。
けれど、湿っぽいのは似合わない早霧せいな。
お披露目公演で演じたルパン三世のように「あばよ」「また逢えるよ、どこかでな」と笑っていることでしょう。
「ルパン三世」も小柳奈穂子先生の演出でした。
別れと出逢いを繰り返し、103年を迎えた宝塚歌劇。
雪組サイコ―。
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