妖怪大魔王・コバ法王日記

オートバイを分解して磨き、正確に組み立て独自理論でラインを探り、ストップウォッチと頭脳で感性を磨き、日々の想い語ります

ストップウォッチは、名コーチ

2015-11-14 22:25:29 | オートバイの練習は楽しい

オートバイで、
ジムカーナという競技を長年やってきた。

上手になり、速いタイムを出せるのが楽しくて、
練習も随分とやってきた。

ただやみくもに走り込んでいた時期もあったけど、
優秀なコーチと出会ってなければ、
長い間、良い実績・結果は残せなかっただろう。


【 彼は、名コーチ 】

そんな “ コーチ ” の一人が ストップウォッチだ。

簡単な練習コースを走る度、“ 彼 ” はタイムを測定するだけ。
でも、何度か走る度、0.1秒 単位で変化するタイムは教えてくれる。
「 今のは、あそこでロス(失敗)したね 」
「 あ っ!  今の走りの感じだよ 」って。

彼の指摘はいつも無慈悲な程に正確で、
たった 15 秒 程度の短いコースでも、僕には毎回とても勉強になった。


【 一人練習の時には ・  】

僕は、どちらかと言えば、一人で居るのが好きだ。
だから、集中して練習したい時ほど、一人で練習をした。

一人で練習をすると、ひとつ困った事ができた。
それは、ストップウォッチでタイムを測ってくれる人が居ない事だ。

それを解決する為に、一人で計測する為のストップウォッチを作った。
( 画像が、4代目の “ 彼 ” )

クラッチレバーの操作一つで測定できる様に、
車両のクラッチスィッチとは別にマイクロスィッチを新設し、
ストップウォッチのスィッチング回路に直列に割り込ませる設計だ。

クラッチレバーの動きを感知するマイクロスイッチの他には、
ストップウォッチの改造だけと、とても安価でシンプルな方式だ。
でも、“ 彼 ” の働きは今まで以上になった。


【 新しい “ 彼 ” に出来る事 】

新しい “ 彼 ” は、朝から晩までの練習に付き合ってくれて、
いつでも不満も言わず、タイム測定を冷静に見つめてくれた。

それまでのタイム測定は、誰かに頼むしかなくて、
一日中測定をしてもらうのは難しいし、測定誤差もある。

でも、今度の “ 彼 ” なら、
気遣い不要、タイム測定にいつまでも付き合ってくれるし、
操作方法に慣れると、測定誤差も無視できる程になった。

その結果、練習密度が一層高まった。
特に、ベストタイムを更新する事だけではなく、
毎回、ほぼベストのタイムを残す練習が実力を高めてくれたのだ。


【 そして、今 】

けれども、ここ 5年近く、“ 彼 ” と一緒に練習をしてこなかった。
いや、オートバイ自体をガレージに閉ざしたままだった。

ようやく、この一年余りで、少しずつ乗る機会は増えてきて、
先日、久し振りに “ 彼 ” を呼び出して、
車両(オートバイ)に繋いで、動作チェックをしてみると ・ ・

「 動かない ・・・ (汗)」

オートバイ側のスイッチと配線は、問題無いように見える。
では、ストップウォッチだと考え、分解したら後悔の山。

同じ本人が作った(改造)した筈なのに、
その本人が元に戻せなくなってしまったのだ。

結局、1時間後、元には戻せて、車両側の接触不良個所を直して、
“ 彼 ” は生き返ってくれた。

でも、それは VTR(練習用車両)だけ、
トライアンフ(本番用車両)の 増設した配線設計は複雑で、
そちらでは 動いてはくれなかった。

でも、まだ良いか。
トライアンフを動かすのは来年だろう。
だって、車検切れたままだし。
 
 


自由練習会、基本は個人練習、だけど ・ ・ ・ ?

2015-10-14 23:19:43 | オートバイの練習は楽しい

2015年10月12日(祝)は初の『 自由練習会 』開催日だった。
当然、参加した。

『 自由練習会 』は、一般の講習会の形式とは違っている。
一連のメニューを全員で順番にこなす方式ではなく、
個人毎にやりたい練習内容をみっちりとやれるのが特徴だ。

それにしても ・ ・ ・ ・
参加予約者数が 合計 5名
事前キャンセル者数が 3名
しかも、一人は 遅れてくると連絡が入っている、となると

朝一番は 一人だけで始まった。
まあ、これこそ “ 個人練習 ” の極意(?)
たっぷりと練習だ。
   

 

【 基本練習パターン 】

基本練習はとても大切だ。
基本練習をしっかりと積んでおけば、走行レベルは確実に上がるし、
応用力が自然に身に着く。

そのパターンはずっと以前から変わらない。
コースは、9m間隔で 4本のパイロンをする。
ちょうど、バレーコート片面の大きさと同じ。
9mより短くては基本練習にならない。

基本は常にノーブレーキ。
前後のブレーキを一切使わない。

先ず、右から左か どちらかの向きのターン練習だけを行なう。
1本のパイロンの周りを安定して回る(回転する)。
慣れたら、徐々に小さな回転半径で、何周でも連続して回転する。
当然、ノーブレーキだ。

それで納得できれば、2本のパイロンをターンで繋いで走行。
180°ターンだけでなく、時々は 540° や 900° も混ぜて走る。

ここまでで 約 5㎞走行し、続いて 四角に配置した4本パイロンへ。
4本の外周だけを回る 90° ターンの連続や、3本だけを使って
90°、135°、135° の繰り返しで、ターンインとアクセルを磨く。

ここまで 約10㎞
ここからは、逆の向きで同じ事を繰り返し、合計 約 20㎞。

 

【 思い出した事 】

5年以上に亘って、以前の様な密度で練習をしていなかった。
いや、オートバイを放置(ガレージ内に)していた時期も長かった。

だから、こうして基本練習していると思い出す事が多い。

今回、思い出した言葉は ・ ・ ・
「 ハンドルは、脚で切れ 」
「 アクセルは、脇で開けろ 」
「 頭の位置でフロント(タイヤ等)を操れ 」

あぁ、オートバイの基本講座・ライディング編の題目が増えた。

 

【 真に上達するためには 】

多くがオートバイのライディングを上達させたいと願っている。
しかし、練習メニューが決まっている講習会では、とことん突き止められない。
まして、一般道や一般の駐車場ではそんな練習はできない。

十分に広く、走行と安全を確保されている会場が必要だし、
適切なアドバイスを出来る人も居ると更に良い。
そして、一番大切なのは、オートバイを上達したいという強い熱意と意志。
適切に整備を行なわれている車両とライダーに合わせたセッティングだ。

そんな熱意のある人、来ないかな。
逢いたいものだ。