全国各地を転戦しながら 年間獲得ポイントを競う、ジムカーナ グランプリ に参加した ライダー達の記録映像を作成しました。
彼らの懸命な走りに目が惹かれますが、それ以上に、開催当日の運営作業の全てを全てのライダーが役割分担して行なっている事こそ素劇な事です。沖縄から北海道まで全国各地を転戦するシリーズ戦ですから、初めて参加するライダーや年に一回しか会わないライダーも多くいるのですが、直ぐに会話をして一緒に協力して進められるなんて、本当に有り得ない様な事です。
イベント会場に到着した時から一緒に器材の設営をして、事前に決められた役職同士が一緒になってイベント中のスタッフ職を担当して、初めての人には経験者が協力しながらイベントを進めているからこそ、笑顔が溢れたライダー達が一杯なのです。
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妖怪・小林がZ750GPでKAZEジムカーナ全国大会で走行した動画です / YOKAI on Kawasaki Z750 GP at KAZE Gymkhana National Tournament
妖怪・小林がZ750GPで1989年10月22日のKAZEジムカーナ全国大会で走行した動画です。第1ヒートは急に発生したエンジン不調に悩まされてクラス最下位のタイムを記録して、不調のまま第2ヒートに挑んでいます。
カワサキ車でのエントリーに制限されたこの大会に参加する為、約一か月前に、ヤマハ XJ400から友人からカワサキZ750GPを購入したのですが、やっぱり短い付き合いでは、いざという時に思わぬ事が起きるものです。
後日、原因を色々と探った結果、二輪市販車としては初めて採用された 電子制御式燃料噴射装置に関係したトラブルで、会場があるカワサキ社本社工場用に引き込まれた高圧電流線(動画の中でその鉄塔が映っています)からのノイズによって、アクセルOFF時から開けた際に燃料供給が一瞬遅れる症状が発生していたようで、当時は一般道でも違法なCB無線によっても同様なトラブルは報告されていた程です。
という訳で、生まれ故郷に戻ってトラブルに見舞われた Z750GP 君ですが、ECU本体の筐体(ケース)に別途アース線を新設して、インジェクター本体横にあるスロットル角センサー(d.f.i の文字入りカバーの部分)の角度調整を行なって、症状の多くは除去できました。
This is a video of “YOKAI” Kobayashi riding his Z750R at the KAZE Gymkhana National Championship on October 22, 1989.
In the first heat, he suffered from a sudden engine malfunction and recorded the lowest time in the class, and challenged the second heat with the malfunction.
不思議なもので、ずっと以前の事、それも 1分足らずのタイムトライアルコースの中の、たった一つのセクションでどうアクセルを開けて、どんなラインを選んだのか、はっきりと覚えている事があります。
今回紹介する走行動画もその一つで、最もカメラに近いセクションで、カメラの方向へ向かって右バンクさせたままアクセルを開けて、2本のパイロンで作られたセクションへと進入するカットとして残っています。
当時は、そのコースを走り尽くしている地元の人々、それも排気量が大きい車両を駆り、長い間 日本ジムカーナ界でトップと呼ばれていた人々に対抗するため、タイムトライアルコースのあらゆる場所で工夫を凝らしていたのですが、そのセクション、そのアクセルを開けるポイントも大きな稼ぎどころ、見せ場でした。
時は、1989年9月でした。
アクセルを開ける感覚は覚えていて、本来ならばブラインドになっている 2本のパイロン セクションへ目がけて加速する印象的なポイントで、時々 夢に出そうなほどでしたが、いつのイベントだったか、はっきりとは覚えていなかったのですが、過去の動画を1本ずつ Youtubeに記録する作業を進めていく中、ようやく出会えました。
https://gra-npo.org/office/director/video/1989_video.html#19890910
そんな動画を紹介します。
そのセクションでは、走っていた当時は聞こえてなかったのですが、イベントの運営責任を担当されていた、当時のカワサキ販売店系列のまとめ役・金子さんのアナウンスでアクセルの開け方についてコメントを受けています。
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