妖怪大魔王・コバ法王日記

オートバイを分解して磨き、正確に組み立て独自理論でラインを探り、ストップウォッチと頭脳で感性を磨き、日々の想い語ります

『 レバーの大切さ、再認識した夜 』

2019-03-17 19:14:51 | 妖怪ガレージ、奮戦記
昨晩は レバーの位置の大切さを再確認させられた。

先週末に一度組み上げたフロントフォークのチェックへ行くと、初期のレスポンスの遅れ、そして ブレーキでターンに入る時には ターンの鈍さを感じていた。

先週末・夜、気温は 8~10℃ 程度か。
冬に慣れてしまったのか、身体は冷気を感じていなかったし、感覚的にはオートバイの状態は正確に感じやすい状況だった。

初期レスポンスの遅さは フロントの車高を 2mm程度のアップで、ターンイン時のレスポンスの鈍さは フォークオイルを 5cc 程 抜く事で対処でもしよう。
それにしても、今回の 高レートのスプリング( WP ZZ-R 1100用 )は 2017年に一度組んだ時よりも 随分とマイルドで扱いやすい感じだ。


ハードな事には変わりはないけど、角が丸くなっているから、普通に市街地を真っ直ぐ走っていても、ハーダーサスを付けた車の様、小気味の良い感じだ。
きっと、角が取れたのは、前回は入れて無かった スラストベアリングの効果だろう。

車高を2㎜ 上げて、オイルを 5cc 抜いて走りだす。
ガレージを離れた瞬間から フロントのレスポンスが随分と明るくクリアになっている。
2㎜ アップだけの差ではない。

きっと、ストロークが増えた事、特に 1G' からの リバウンド側の ストロークが 増えている事が大きく影響しているのだろう。バランスの妙だ。

市街地を走っても、少しターンをしても 随分と良い。
先週とは違う車両・少し アウトローダークな子から少し生意気な良い子に変わった。
若干、フロント車高は 1~2㎜ 低いが 好みの範疇。
ターンインでのフロントの入り込みも 先週よりも 素直に入ってくる。
先週感じた、アクセルを開けてバンクを切り返した瞬間、フロントの反応の遅れも 解消している様に思える。

しかし、何かおかしい。


市街地を走った時から感じていた。
チェンジタイミングとクラッチワークが きちんとリンクしない。早目はやめでのチェンジも いつもより マッチしない。
信号スタート時には エンストもしてしまった。
何か おかしい。

そんな不安な思いで ガレージに戻る最中、原因が分かった(気がした)
レバーの角度が いつもと 2度程度 違うのだ。
フロントフォークの調整をすると、必要に応じてハンドルバーを取り外す。すると ハンドルバーの角度が微妙に変わる場合がある。今回は、ミラーが 少し後方上側を写しているので、レバーが 前下がりになっている。

ガレージに戻り、再度 調整し直して、合いマークを 改めて打ちながら、大切な事を思い出した。
「 レバー や ペダル の角度って、気持ち良く走るのに 大切だよな 」

そこで、改めて初心に還って考え直した。
「 そうだ、講座を開くなら、クリニックイベントを開くなら、 “ レバー セッティング ” を伝えなくては 」
フロントの車高などは 多くの人にとって直接感じる機会は少ない。
でも、レバーやペダルの角度って、買った時から 同じで走る人は多い筈と。

それって、自動車のシートの位置やリクライニングを 買った時のまま 走る人と同じだ。
きっと、乗りづらい事も分からず、決して安全ではないのに、それで良いと思って乗っている。
だったら、レバーセッティング の話、きちんと伝えていかなくてはいけないね。