新型ウイルスのお蔭で色々と工夫の “虫” が騒ぎ出している。
電車の本数が随分と減り、外を走る車の数が少なくなっているので、尚更
“虫” の声が聞こえる様になっている。
『 パスタのソース 』
そんな声の一つが、今朝、眠りから覚めてまどろんでいる最中に聞えてきた
「 そうだ! パスタのソースを作ろう 」 だった。
元々はアラブ系の行商人たちの保存食として食べられていた 乾燥・小麦加工食品 がイタリアのシチリア島に伝わり、16世紀以降の 大航海時代用の保存食として珍重されたパスタは、今、緊急事態宣言が出された現代でも有効な食品だ。
しかし、欠点もある、パスタ本体は比較的価格がこなれて廉価な品も多いのだが、ソースが良くない。一番良くないのは、一食分が 平均 100円程と決して安くはなく、更に 決して美味しいとは言えず、一番良くないのは 何が入っているか、ホントのところ、信用できない点だ。
『 天邪鬼の創作 』
ただ、ソース代用品作りは、時々、片手間に挑戦してきた。 オリーブ油は必須として、醤油や素麺用つゆ、みりんやドレッシング添加にも挑戦してきたが、どれも惨敗に近い状態だった。
でも、今回の “声” は本物だと信じている(信じたい)。 缶詰のホールトマト や カボチャ から作るアイデアなのだ。
えっ? 「 ネット検索すれば 良いレシピ あるのに・・ 」
「 それだったら、〇〇 と △△ を使えば美味しいのが ・・ 」 だって?
いや、僕は 天邪鬼(あまのじゃく) の分身で、聞けば聞くほどに 違う方法を選ぶから、ネット検索もアドバイスも聞かないでやってみようと思う。
トマトは 人参の細切れと合せて煮込み、味を整えれば 何の肉使ったか不明なミートソースより良いだろうし、カボチャも煮込んでいけば 甘いソースになる。それらを作ってから 一回分ずつをラップに包んで冷凍しておけば、きっと 長期戦の心強い味方になるだろう。 いや! 可能性としては、苦渋の付き合いが続く日々が待っているかも知れないが ・・。
『 新型コロナウイルス禍以後の世界に向けて 』
どちらにしても、緊急事態宣言の期間が終わり、休業要請が取り下げられても、それ以前の様な 生活スタイルは決して戻って来ないのは間違いない。
でも、それは悲観したり悲嘆に暮れる様な事ばかりではなくて、新しい価値観や新しい生活スタイルを築く始まりになる事も間違いないからだ。
13世紀のヨーロッパで蔓延して多くの死者を出した ペスト禍によって、それまでキリスト教によって抑制されていた様々な文化や芸術、生活様式が変わり、現代に繋がる 文化・芸術へと変革した結果が ルネッサンス なのだ。
だから、今回の 新型コロナウイルス禍、パスタ ソース革命の始まりだと信じている。