京都市内の小学校では先週8日が始業式・入学式、通学路に小学生の明るく甲高い
声が響くようになりました。しばらく休止していた見守り隊活動再開です。
「子どもたちの笑顔がいつまでも続いてほしい」との願いを”おはよう、いってらっしゃい”
の挨拶に込めていつもの通り笑顔であいさつを交わします。
入学式の日の空は晴れ、ソメイヨシノサクラも散り始めで、散る花弁の中の初登校風景
は記念撮影写真に最適でした。
明治2年創立の番組小学校の中の一つという伝統のある西陣地域のこの学校も
、ドーナツ化現象が顕著に表れて新入生は31人と、1学年1学級編成の小規模校。
私が担当する場所で出迎える新1年生は数名、上級生が前後について誘導している
風景はほほえましく、年寄に温かい気持ちを呼び起こしてくれます。
振り返ってみると、この活動に参加したのは今年高3になる孫娘が小学校へ入学したとき
でした。だから今年で12年目になります。
子供たちとあいさつを交わすことが楽しく、元気な声とその姿に接して、老け込む老人は
元気をもらって、気がつけば11年が過ぎていました。
別段、世のため人のためとにと、正義ぶってやってきたわけでも、誰かから評価してほしくて
やってきたわけでもはありません。
「ご苦労様」の声をいだくこともありますが、「子どもの声がうるさい」「態度が悪い」など、お小言
やお叱りをおうけすることの方が多いように思います。
また、私が役を持つ老人会では会員数が年々減少して行きますが、「会員になるとどのような
メリットがあるのか」、「入っていても何もメリットが無かった」との声を多く聞くようになりました。
「子どもの声がうるさい」との近隣の住民の反対の声で、保育園建設が断念したというニュース
も根っこは共通しているのかま知れません。
「人は誰も他の人や地域のためになることをしたい」と思っているのです。でも利害関係が
伴ってくるとそうはいかないようです。
ちょっと愚痴めいた内容になってきましたのでこのあたりで打ち切って、桜の花の話題に。
一重咲き枝垂れ桜「平野の魁桜・近衛邸の糸桜」ではじまり、「ソメイヨシノサクラ」と続き、
今回は「八重紅枝垂桜」です。
この桜の特徴はしだれ桜よりも遅く咲き始め(4月中旬ごろ)花弁葉15~20枚でややねじれ
て平開きしません。つぼみから花弁が開く(開花)するにつれて花色が「濃紅紫色」から
「淡紅紫色」へと変化します。
だから五分咲き~七分咲きの頃が紅色が最も濃くなり、満開頃には淡い紅色、白っぽく
なってしまいます。
4月10日は平野神社の「桜花祭」、ここの紅枝垂れ桜の写真です。
翌11日、青空がきれいでしたので妙心寺の「退蔵院」へ。ここはすでに満開を過ぎ、
残念なことに白っぽい花姿でした。
12日も晴れでしたので鴨川沿いの「半木の道」のしだれ桜を写しに。ここも満開期を
過ぎていました。
最後に今週の花、新聞でも報道されていました「北野桜」です。ひょっとすると
世界でただ一本、新種かも?DNA鑑定中だそうです。開花するときは花弁が
白っぽく、日が経つと淡い桃色へと変化するとのこと。
蛇足ですが79歳の6人衆、小学校時からの友達と久しぶりに二条城へ。
(一人カメラマンに)年に数回食事をしたり、一泊二日の温泉めぐりに出かけたり
する幼友達(小・中・高一緒)です。実はここのの紅枝垂れを紹介しようと思っていた
が訪れた9日はまだ開花前でした。