蒲田耕二の発言

コメントは実名で願います。

久しぶりに、フレンチ

2011-06-28 | 音楽
中国が高速鉄道の特許をアメリカで申請するそうだ。日本とドイツの技術を基にしといてだよ。で、昨日の報道ステーションで古舘伊知郎が言っていた。中国は怪しい、厚かましい(もう一つ、なんか言ってたけど忘れた)。

確かにそうかもね。でもさあ、なんで日本は特許を申請しないわけ?

さてと本題は、そんなことじゃなかった。フランス音楽に興味を失ってから、20年以上になる。仕方ないよね。70年代以降、出てくる新顔出てくる新顔、これでもかってぐらい詰まんなかったから。

このあいだ、ザーズとかいうのをテレビで見たが、フランスってやっぱりこの程度か、と思っただけだった。日本でも近ごろ評判なんだそうだが。

ここで採り上げるブラッチも、実はかつて面白いと思ったためしが一度もないバンドである。イディッシュ~東欧ジプシー系の音楽をパリでやってる連中だが、いつもプレイに芯がなくて退屈だった。デラシネの悲しさ。

だから新譜『たくさんの世界』も、全然期待しないで聴きだした。ところがこれが、意外にも……となると、お約束の展開だが、正直、彼らの演奏はやっぱりあんまり面白くない。ま、東欧ジプシーをやってもタラフ・ド・ハイドゥークスみたいにエゲツなくならないとこが、フランス的洗練と言って言えなくはないけどね。

しかし、ゲストの顔ぶれがすごい。しょっぱなからハレドが声の大乱舞、ホスト・バンドの顔色なしである。シャアビっぽい「あなたのいない千夜一夜物語」ともなれば、もはや完全独走態勢。この1トラックだけでも買う価値がある。音程外れっぱなしのシャルル・アズナヴール翁のアルメニア歌謡も奥深い。

6月はボーナス狙いで大手レーベルがどっと新譜を出すので、こういう小粋なアルバムは影が薄くなってしまいがち。で、特にご紹介した次第です。

しかし、菅直人ってしたたかだね。
コメント
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