大学に入学した私は本好きということもあり、毎週のように神保町に通った。
三省堂・書泉グランデ・東京堂という大型書店はもちろんのこと、
靖国通りとすずらん通りに立ち並ぶ古書店も魅力だった。
当時はブックオフなどない。
私の住む町にも古本屋はなかった。
あまり小遣いのない大学生にとって、神保町は魅力的だったのだ。
というと真面目な学生のようだが、目的はもう一つあった。
すずらん通りの中山書店である。
ここは月遅れSM雑誌やエロ雑誌を平積みにしている。
それを囲むように好事家の男たちがむさぼるように立ち読みしている。
私もここでSM奇譚・SMfanを知った。
グラビアページの緊縛写真、モデルの女性の哀しさと美しさがよかった。
そして、店の奥の方の棚にあるのが「風俗奇譚」を見つけたのだった。
風俗奇譚には女装のページがあり、さまざまな体験談や小説が載っていた。
富貴クラブというアマチュア女装クラブがあることも知ったし、
梢という女装バーがあることも知った。
女装という世界の扉を私は徐々に開けようとしていたのだ。
三省堂・書泉グランデ・東京堂という大型書店はもちろんのこと、
靖国通りとすずらん通りに立ち並ぶ古書店も魅力だった。
当時はブックオフなどない。
私の住む町にも古本屋はなかった。
あまり小遣いのない大学生にとって、神保町は魅力的だったのだ。
というと真面目な学生のようだが、目的はもう一つあった。
すずらん通りの中山書店である。
ここは月遅れSM雑誌やエロ雑誌を平積みにしている。
それを囲むように好事家の男たちがむさぼるように立ち読みしている。
私もここでSM奇譚・SMfanを知った。
グラビアページの緊縛写真、モデルの女性の哀しさと美しさがよかった。
そして、店の奥の方の棚にあるのが「風俗奇譚」を見つけたのだった。
風俗奇譚には女装のページがあり、さまざまな体験談や小説が載っていた。
富貴クラブというアマチュア女装クラブがあることも知ったし、
梢という女装バーがあることも知った。
女装という世界の扉を私は徐々に開けようとしていたのだ。