女装子愛好クラブ

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女装者を「女」とする「見立て」

2018年05月27日 | ★女装の本・雑誌
女装家の三橋順子さんの論文を読んでいましたら、「見立て」という視座により、女装者を考えるという興味深い文章がありました。

ハイレベルの女装者がさまざまなテクニックを駆使することによって、女装した男性→「女」という「見立て」を容易にする状況が作り出され、イメージの転位が促進され、女装者は、男性にとって「女装した男」ではなく「ペニスのある女性」、さらには「大きなクリトリスの女性」として意識されるようになる。こうして「女見立て」が完成されれば、本格的なインサート行為に至っても、「擬似へテセクシュアル」な幻想はしっかり維持され、男性が(女装者も)嫌うホモセクシュアルな意識が介在する余地は消失してしまう。

二年ほど愛人関係にあった男性にこんなことを言われたことがある。
「正直言って.、最初の時はとまどたったよ。でもそのうちに慣れちやった。俺にとって順子は、股の間(の構造)がちょっと変わっている女なんだ。早い話、(ペニスを〕入れる所(性器)が数センチ後ろにズレるだけなんだよ」

『身体をめぐるレッスン1(夢みる身体)』所収 往還するジェンダーと身体 三橋順子


>「擬似へテセクシュアル」な幻想はしっかり維持され、男性が(女装者も)嫌うホモセクシュアルな意識が介在する余地は消失してしまう。
ここがまさに、私が女装子さんとお付き合いを続けている基になることですね。

身体をめぐるレッスン〈1〉夢みる身体
身体をめぐるレッスン〈1〉夢みる身体
コメント
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