ねえ、ブラジャーと、ストッキングだけは、はずさないで

承前です。
ビジネスホテルの姿見はドア近くにあります。
そこで女装子さんは攻められます。
相手はぴーち倶楽部で「仕事人」と呼ばれた男。
激しく優しくいやらしく、いままで気づかなかった女の性感帯を開拓していきます。
そして、肌触りの素敵な女性下着は極力脱がさない。
いや、女性下着こそが性感を高める最高のツールかもしれませんね
女装子さんにとって.....。

梶山季之先生の名著『苦い旋律』にレズビアンの藤野登志子と一貫寺邦子のラブシーンがあります。

「ねえ、ブラジャーと、ストッキングだけは、はずさないで」
　洋服を脱ぎながら、藤野登志子は命令した。
「あら、どうして？」
　邦子は問い返す。
「その方が、興奮するのよ……」

美貌の女性2人はベッドの上で狂おしく抱き合い、ナイロンストッキングを穿いた脚も絡め合い、貝を合わせます。
そのとき、パチッと静電気がはじけます。
このプレイはこのレズビアンカップルの定番となり、ネコの邦子はタチの登志子に「バチバチして....」とせがむようになりなるのです。

うーん、少し話が脱線しました。
まあ、土曜の夜です。
許してくださいませ。　　　　　　　


『苦い旋律』はkindle版が出ています。
女装小説が好きな方はぜひお読みになってください。