
承前です。
『緋の河』と『苦い旋律』を読み比べてみると興味深い個所をいくつも見つけることができます。
『苦い旋律』において、マルーセル佐紀の生い立ちを梶山季之先生はこう書いています。
子供の頃から、女姉妹のなかで育ち、女の美しい着物や、化粧に憧れつづけてきた佐紀であった。
姉のいない時、そっと着物をだして着てみたり、母親にかくれて化粧してみたりしたことも幾度か。
あるときは、母親にみつかり、泣いて叱られたこともある。そのとき母親は、中学三年生の佐紀に、「男の癖に、なぜ、そんな浅間しい恰好をするのです……。そんなに女になりたかったら、お母さんが化粧してあげるから、これっきり止めて頂戴!」
と云い、自分の手で、佐紀を鏡台の前に坐らせ、入念に化粧を施してくれ、自分の嫁入り衣裳をつけさせてくれたのだった。
その姿は、母親が惚れ惚れする位、あでやかなものだったのだ:・・・。
むろん、それ一度っきりで、佐紀の病いは癒らなかった。
かえって、火に油を注いだようなものである。
この文章はこのブログで何回か紹介していますので、ご愛読の皆様は記憶があると思います。
息子の女装をやめさせるために、入念な化粧をして、自分が嫁入衣装を着させる。
化粧をしているときのその時の母親の気持ちはどのようなものであったでしょうか。
そして、鏡の前に現れた息子はほれぼれするくらいの美少女。
その時、母親は何を感じたのでしょうか。
LGBTに関心が高まっている現在、この母親の気持ちについていろいろなことを考えてしまいます。




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その姿は、母親が惚れ惚れする位、あでやかなものだったのだ:・・・。
むろん、それ一度っきりで、佐紀の病いは癒らなかった。
かえって、火に油を注いだようなものである。
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息子の女装をやめさせるために、入念な化粧をして、自分が嫁入衣装を着させる。
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