7月23日、部屋で映画を観ていると、何ごとか居間から“ワイフ君”がせかすようにわたしを呼ぶんです。いましがた、鳥の親子が道路を横断していたというのです。通りがかった車は鳥たちが横断するまで止まって待っていてくれたそうです。
急いで部屋からカメラを取って居間に引き返すと、いましたいました、鳥の親子!
ひな鳥は2羽、これってカルガモの親子だと思います。
せっかく道路を渡ったんだから、早く近くの川へ向かえばいいだろうに、道路の方をさかんに気にしているのです。
あれっ、ヒナは2羽じゃなくて3羽いたようです。
せっかく危険を冒して横断した道路を、親鳥はまた戻ろうとしているようです。
ヒナたちは縁石を越えられないので、穴をくぐることをちゃんと知っているんですね。
するところ、この親子達はすでに何度か横断を繰り返していて、向こう側に置いてきぼりになった1羽を連れ戻しにいったのかもしれません。
車が来ないうちに急いで渡ります。
この統率の取れた動きは本能といえども流石です。
ところが、親鳥はまた盛んに向こう側を気にしているのです。
あれっ、また向こう側へ渡ろうというのでしょうか。
【豆知識】カルガモは天敵を避けるために、草むらや藪の中に巣を作って産卵するのだそうです。ヒナがふ化すると巣でエサを与えることはせずに、エサのある安全な場所へすぐさま引っ越しするのだそうです。
あれれっ、やっぱりこちら側へ戻るようです。
巣があったと思われる藪の有る方へ向かっているようです。
ややっ、またまた踵を返して、今度は意を決したように再び道路を横断しようとしています。
都会なら警察まで出動して交通整理するところですが、田舎は車の往来も少ないのでこんな事が出来るのです。
母親を先頭にヒナが行儀良く一列になって渡ります。ホントいじらしいくて可愛いです。
ヒナたちは一斉に縁石の穴に向かいます。
本当に見ているこちらの方がハラハラし通しでした。
今度はいよいよ川の方へ向かって進んでいくようです。
と、母鳥はまたまたこちらへ逆戻り。何だか盛んに何かを気にしている素振りです。“ワイフ君”は見るに見かねて「行ってくる!」と言って出て行きました。
全員で無事川を渡って、川向こうの田んぼの方へ行ったのだそうです。そして、母鳥が盛んに気にしていたところにはさらに2羽のヒナがいて、全部で5羽のヒナがいたそうです。
親子はそこでも道路の横断をはじめました。その道路はわたしがリハビリ散歩に使う農道。
あっ、ホントだ!ヒナがちゃんと5羽います。このカルガモ親子はこの辺で子育てするのだと思いますが、ここには獰猛なアメリカミンクが暮らしているのです。
「全員無事に大きくなるんだぞ!」
カルガモがわが家の前の道路を行ったり来たり・・・気が気ではありませんでした。
結局、いつも道路の向こうとこちらにヒナがばらけてしまって、親鳥はわたし以上に気が気では無かったのでしょう。
人前も車の前も気にしないで渡るのはカルガモの習性なのですね。
こうしてそれを目の当たりにすると、すごいことだなと思いました。
なんだか,不思議な習性ですね。>カルガモ
遺伝子のなせる技なんでしょうけど,この行動が種の保存などにどのように効いてくるか,興味があります。
その時は結構大胆で、車も人も恐れないんですからすごいことだと思います。
それにヒナの並ぶ順番もあるらしいことが書いてあるところもありました。
なにしろ初めての集団行動ですからハプニングはつきものですが、行儀が良くて本当にほほえましいです。