いつものように出かけたナイトランではありました。
そして、それは出発して間もなく、1キロちょっとのところで起こったのでありました。
ナイトラン第2コースの地下歩道。入り口で一旦自転車を降りて・・・、また乗ったのです。これがアクシデントの発端。連日通って知っているはずなのに、予想外の傾斜、想定外の加速度、そしてコンクリートとタイルの壁まではあっという間の瞬間。予想外の加速度と遠心力に対して、予想外に遅い反射神経。結果は火を見るより明らかです。
人間の体は豆腐のようにやわらかい。自転車はかろうじて角度を変えたのですが、いかんせん、身体は慣性の法則に従って壁に限りなく近づき、そして徐々に接触の強度を強めていきます。ちょうど、パンチを喰らったボクサーの、歪んだ顔のスローモーションのように。グシャッ・・・。その瞬間、なんだか歯が唇を突き破って壁に当たったようないやな感覚がありました・・・。
立ち上がって、自転車を起こして壁に立てかけました。歯が折れたかなと思い、舌で探りをいれました。しっかりと付いています。まずは一安心。鼻の下が濡れているような感じがしたので、鼻血が出たのかと思い、ティッシュペーパーを出して拭いて見ました。血がベタッと付いてきたので、もう一度鼻を拭いてみましたが、鼻血ではないようです。上唇を数回拭くと、大分付着する血液は少なくなったものの、止まる様子はありません。鏡が無いので、いったいどの程度のダメージがあったのか分からないんです。
自分では大したことは無いように思いたいんです。グローブに血が付くといやなので、脱ごうとしましたがズキッとします。手もやったんでしょうか。右手の薬指から小指にかけて、腫れと痛みはありますが、なんとか無事なようです。それと、唇の内側を歯で傷つけているようですが、血はでていないようです。でも、唇はとても腫れ易いところですから、自分の想像以上にゆがんでいると思えばいいでしょう。
ここで引き返して、車庫のシャッターをガラガラやったら、家族はあまりの早い帰りに、何か有ったのかといらぬ心配をするかもしれません。鼻の下のキズの程度は分からないままなのですが、出血はかなり収まってきています。どうせですから、いつもの通りこのままナイトランを続けて、普通に何食わぬ顔で帰って、いきなり驚かせてやったほうがみんな楽しめるかもしれません。外れたチェーンを掛けなおして走り出しました。
ところが、コース半分も行かないうちに、今度は雨が降り出しました。引き返すのもなんだし、とりあえず満身創痍のナイトラン。多少のことでは驚きませんぞ!と、自慢にはならないのですが、少し余裕が戻ってきました。冷たい雨がキズに当たって心地いいです。なんでああなったのか、悪かった点を反省しながら走ります。今度はきっとうまくやって見せます。絶対に自信はあるんです。
せっかくのヘルメットがちっとも役に立たなかった、「踏んだり蹴ったり」の雨降りナイトラン。本日の走行距離22.54 走行時間1:06 平均速度20.3 最高速度42.2
普通に帰ったので、案の定誰も気づきません。
「今日は壁とケンカして負けっちまった・・・」
「!?・・・だから(以下省略)」
家族を心配させて申し訳なく思います。今度は絶対に失敗しないでうまくやって見せますから。今日のところはご勘弁を・・・。キズは縫わなくても大丈夫だと思い、カットバンを貼っておきましたとさ。
カットバン程度の傷ですんだのでしたらひと安心ですが、後で体が痛くなったりするかもです。
あまり無理せず、お大事にしてください。
自転車の前輪にも衝撃があったらしくリムに狂いがでていましたのでスポーク調整をいたしました。以前より狂いが無く調整できました。ただメガネのレンズはキズが入ってしまい、一枚交換になりますが、その他は痛い思いをしただけで済みました。
自転車は2輪ですから転ぶ倒れるはしかたないっス。
今晩はリベンジ・ナイトランです。
いまはいい止血剤も売ってますから携帯したほうが良いですよ。
顔は、異常に地が出るところですからね。血を流して走っていたら「事件か?」などと別な意味で面倒に巻き込まれかねないですからね。
自転車の故障とかじゃなかったんでしょうか?
お大事に、
いい教訓になりましたが、痛い思いをしないと分からないのを俗に「バカ」というのですね。