コロナ禍のなか、ほんとうに久しぶりに講座がありました。よくできたと思いますが、徹底した予防対策がとられるので、一つの机にひとりずつしか座れないようになっています。また、話すわたしの机の上にはクリアボードが置いてあり、受講される人と区切られている感じがします。透明であるけど、遮断感は強かったです。
講座の内容は、「冠婚葬祭」を考えるという内容です。
50代以上の人が多いので、「葬祭」の話が中心になります。しかし、結婚は時勢大の関係者の問題でもあるので、近代につくられた家制度の名残の問題を話しました。1時間30分の講座だったので、グループディスカッションはできなかったですが、最後に少し時間をとって質疑応答を行いました。みんなの前で質問できることはそんなにたいした問題ではないと思いました。
講座が終わってわたしのところまで来て質問した人は、みんなの前ではいえなかったのです。自分のことではないけど、友人が夫の遺骨を手元にもち、困り果てている相談でした。遺骨は拾うことをあたりまえにしているし、その時はいろいろな思いがあるだろうから、一生懸命多くを拾ってしまいがちだとも思いました。たくさんの遺骨を拾ったため、それを納めるところがないとのことです。大阪にある一心寺も多くの遺骨を預かってはくれないそうです。だから、遺骨を手元にして困っているのです。
相談されたわたしもよい案が浮かぶわけがありません。お金に困っていないなら、どんなことでもできるけど、しかし、お金があっても子どもがいないからあとをみてくれる人がいないとお墓をつくることも考えないのです。困った友人のことを必死で聞いてくる人の気持ちが痛いほど伝わってきました。大切な友人であることがわかりました。
連絡先をもらって家で考えましたし、わたしの友人に相談もしましたが、よい案は出てきません。もっとも妥当と思われる案は、自分が住んでいる市町村がつくっている共同墓が最も安いお金で遺骨を納めることができるというぐらいです。
その案を書いて送ったのですが、送ったあともすっきりしません。遺骨はほんとうに大変なものとして、ある意味でやっかいなものとして残るのです。わたしのように拾わない選択を知っていたら、その後がもっと変わっていただろうにと思っても詮ないことだと思いました。
数日経って、担当者から講座の感想文が送られてきました。その中にも遺骨をどうしたらよいかで悩んでいる人がいました。わたしの話が参考になるかわかりませんが、すでに遺骨をもっていて悩んでいる人には、簡単な解決の道とはなりません。次に誰かの死を迎えるとき、自分の死のときには参考にしてほしいと思います。遺骨の問題は、まだまだ多くの人が悩んでいることがわかります。わたしが提起できるのはあるかなと思いました。
コロナによって葬儀は大きく変わりつつあると感じました。「たいそうなことをしなくてよい」という意見が出たこと、感想文にも書いてありました。
講座の内容は、「冠婚葬祭」を考えるという内容です。
50代以上の人が多いので、「葬祭」の話が中心になります。しかし、結婚は時勢大の関係者の問題でもあるので、近代につくられた家制度の名残の問題を話しました。1時間30分の講座だったので、グループディスカッションはできなかったですが、最後に少し時間をとって質疑応答を行いました。みんなの前で質問できることはそんなにたいした問題ではないと思いました。
講座が終わってわたしのところまで来て質問した人は、みんなの前ではいえなかったのです。自分のことではないけど、友人が夫の遺骨を手元にもち、困り果てている相談でした。遺骨は拾うことをあたりまえにしているし、その時はいろいろな思いがあるだろうから、一生懸命多くを拾ってしまいがちだとも思いました。たくさんの遺骨を拾ったため、それを納めるところがないとのことです。大阪にある一心寺も多くの遺骨を預かってはくれないそうです。だから、遺骨を手元にして困っているのです。
相談されたわたしもよい案が浮かぶわけがありません。お金に困っていないなら、どんなことでもできるけど、しかし、お金があっても子どもがいないからあとをみてくれる人がいないとお墓をつくることも考えないのです。困った友人のことを必死で聞いてくる人の気持ちが痛いほど伝わってきました。大切な友人であることがわかりました。
連絡先をもらって家で考えましたし、わたしの友人に相談もしましたが、よい案は出てきません。もっとも妥当と思われる案は、自分が住んでいる市町村がつくっている共同墓が最も安いお金で遺骨を納めることができるというぐらいです。
その案を書いて送ったのですが、送ったあともすっきりしません。遺骨はほんとうに大変なものとして、ある意味でやっかいなものとして残るのです。わたしのように拾わない選択を知っていたら、その後がもっと変わっていただろうにと思っても詮ないことだと思いました。
数日経って、担当者から講座の感想文が送られてきました。その中にも遺骨をどうしたらよいかで悩んでいる人がいました。わたしの話が参考になるかわかりませんが、すでに遺骨をもっていて悩んでいる人には、簡単な解決の道とはなりません。次に誰かの死を迎えるとき、自分の死のときには参考にしてほしいと思います。遺骨の問題は、まだまだ多くの人が悩んでいることがわかります。わたしが提起できるのはあるかなと思いました。
コロナによって葬儀は大きく変わりつつあると感じました。「たいそうなことをしなくてよい」という意見が出たこと、感想文にも書いてありました。