続強子の部屋

思いつくまま、気の向くまま、書いています。

S先生の想い出

2015-08-02 13:40:31 | ひとりごと

中学生の時、社会科の授業で、戦争について話し合いました。
最初に、戦争は嫌だけどどうせ戦うのだったら、負けちゃダメ。と言う人がいて
みんなびっくりしました。もう戦争はこりごりしていましたから。
みんなそれぞれ意見を言いあい、戦争反対!が圧倒的でした。
誰かが、戦争しないためには、永世中立だ。と言いました。私たちはスイスのように
なるのが、良い!と思っていました。その時私たちの話を、黙って聞いていらっしゃった
S先生が、中立は大変なことよ、女性も兵士になって国を守ることです。
そうおっしゃいました。私たちは驚きました。
国を守ることはそういうことなんだと思いました。

家に帰り両親に話しました。 当たり前だろ喧嘩だって負けたらおしまいなんだ。
家に泥棒が入ってきたら、みんなでやっつけるだろう。それより入られない用心も
しないとな。と言いました。う~んそうかー。
長兄がニューギニアで戦死した我が家は、戦争で戦った人を悪く言う人がいると
父は息子が犬死したっていうのか。と喧嘩になりました。
国を守るために戦死したんだ。戦地に行かない人間にわかってたまるか、と言っていました。

なにしろ国を守らなくては。日本が無くなってしまう時が来るかもしれない。
呑気に戦争反対!、平和を守れと唱えて安心して良いものでしょうか。
S先生を(女性)を思い出しました。いまどうしていらっしゃるでしょうか。
女子校だった私たちに、おしゃれも良いけど、本を読みなさいね、どんな本でも
役に立ことはあります。S先生は素敵な方でした。