朝のお茶

日経新聞の夕刊、小泉武夫先生の食あれば楽あり、は毎週楽しみに読んでいます。
夏の旬だけの朝食、はもう口の中が涼しくなりっぱなし読みました。最後に
（朝茶はその日の難逃れ）という言葉を久しぶりにみました。懐かしい言葉です。
私が結婚したばかりの頃、夫の両親が遊びに来ました。朝一番にお茶を出しました。
姑は、こんな良いお茶を朝から飲んでいるのか？身上がつぶれる。と言いました。
夫の実家ではほうじ茶を飲んでいたようです。
私の実家では、朝一番に普通のお茶を飲んでいました。そんなに良いお茶ではなかったと思いますが、
実家のそばの昔からの知り合いのお茶屋さんから買って母が持ってきてくれていました。
いまみんなが朝のコーヒーを飲むような気分だったと思います。そのうち息子が生まれて
おじいちゃんおばあちゃんが来ると、ちゃーもむか？（お茶飲む？）と聞くので孫の言葉で
すっかりうれしくなった二人は、（朝茶その日の難逃れ）とすっかり朝茶で良い気分になってくれました。
お墓を間違ったそっかしい息子も昔は可愛かったんです。
私の一日の始まりは、仏様にお線香、お水お茶をあげて、お経を唱えて、その後ゆっくり美味しいお茶を頂くことです。
のんびりし過ぎて、おじいちゃんおばあちゃん、ごめんなさい。しっかり身上は守っています。