ゆうとたいへ

六十を過ぎて始めた自転車旅行、山登りをつづります

二〇一五年十二月十四日 蓬田岳

2016-01-24 | 日記

 

 

 

【蓬田岳】

 

二〇一五年十二月十四日 蓬田岳

 

 蓬田岳は、福島県の阿武隈高地にある山だ。標高九五二メートル。郡山市の南東約二十キロの地点にある。

 

 この山を最初に見たのは、四十八年ほど前、私がまだ高校生だった頃だ。当時、バイクに乗るのが好きで五万分の一の地図や道路地図を広げてはあちこちと乗り回していた。この蓬田岳は、平と郡山を結ぶ国道四十九号線を行くと、その中間にある。山の稜線が真っすぐで且つ独立峰なので目立つ山である。

 

 郡山に高校時代の同級生が住んでいる。毎年年末には郡山に出かけお酒を飲んでいる。今年もその季節がやってきた。今年は、バスを途中下車し蓬田岳に登ることにした。

 

 いわき駅前のバスターミナルから会津若松行きの高速バスに乗る。バスの走る高速道路(磐越自動車道)は国道四九号線の北側を走っている。高速道路の小野ICで降りる。ここでタクシーを呼び、登山口である平田村の「ジュピアランドひらた」に行く。タクシー代は三千六百円。運転手の話では、ジュピアランドは、五月の芝桜が有名でシーズンには交通渋滞が起きるほどだという。この日、ジュピアランドひらたでは芝桜の植栽が行われていた。

 

 登山口でタクシーを降り登り始める。登山口より一〇分ぐらいで水場がある。頂上までは約一時間だ。

 

 頂上にはお社(やしろ)があった。その後ろには無線塔がある。頂上には広葉樹の木があり展望はあまりよくない。

 

【山頂のお社】

 

 帰り水場まで下りると、偶然、車でここに来た人に会った。国道四九号線まで乗せて行ってもらう。国道の「下新田(しもしだ)」バス停から郡山行きのバスに乗る。

 

 郡山で友人Y君と会う。彼は小野町の出身だ。高校時代の冬の通学の話となった。

 

 JR小野新町駅から平駅(現在のいわき駅)までは一時間かかった。朝、暗いうち家を出る。当時、冬の気温はマイナス十六度ぐらいまで下がったことがあった。玄関の戸も凍り付き、やかんで湯を沸かしそれをかけないと開けることができなかった。玄関の上からはつららが落ちることがあった。その時の友人のいでたちは、頑丈な冬用の靴、厚い手袋、大きいマフラー、厚い防寒用の帽子、厚いオーバーコート、と完全武装であったそうな。当時はまだ蒸気機関車であった。客車と外との温度差は大きく、客車の中に入ったとたん眼鏡が真っ白くなり何も見えなくなったとのこと。平の高校に着くと同級生から、なんという出立をしているかと、笑われたそうである。

 

 【道の駅平田】

 


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