ミクロもマクロも

心理カウンセラーが気ままに書き続ける当たり前

カサブランカは砂漠のバラと

2006-02-07 00:12:26 | Weblog
 やっとケイコサンとお会いする事が出来たのです、そのお話は書かなきゃね、
モロッコ話エトセトラを。
あの、有名な映画「カサブランカ」のカサブランカ。
「君のひとみに乾杯!」
「昨日?そんな昔の事は覚えちゃいない」
「明日?そんな先のことはわからない」等。あまりにも有名なセリフ。そのホテル
もあって、「アラビアのロレンス」に使われたところも。
歌にも歌われたカスバも。カスバって城砦のことですって。写真も見せて頂いて、
彼女は、フフフ お誘いがあったみたいよ、彫りの深いイケ面男性から。

アラビア語のなかのモロッコ語とベルベル語&フランス語の中でも、観光バスのド
ライバーがスペイン語が話せるで、彼女は喜んだのだけど、
「Poquito・・・ちょっとね」の2人だったから、長い会話には至らず、
けれども2人の言語ワールドは楽しめたそう。良かったわね。
ヨーロッパには何回も。アメリカも南の島もあちらこちらにお出かけのケイコサン。
その彼女を魅了したモロッコ。
イスラム圏でも、かなりゆるやかな国情で、お酒も観光客はOK。
そのお国の最大イベントに彼女達は遭遇して、各家庭で行われる羊の、解体を
写真に収めてきて、ちょっとギョッ!
昔の日本でも、鶏なんかは各家庭でハレの日は潰してたものだけど、今ではそんな
光景はほとんど見られなくなってきたし、四足のそれは強烈よ。羊やロバの首が晒
されて。
どうも、それは、旧約聖書の中で、アブラハムが神への従順を表すために、息子を
いけにえに差し出す。その心を善しとした神が、その代わりに羊でいいとした、そ
れが今尚続いている事らしいわ。ユダヤ教もイスラム教もキリスト教も出所は一緒
ですものねえ。その強烈さが、淡白日本人には理解しがたいところね。
イスラエルとパレスチナの戦いだって、頭でわかっても心情として理解は出来ない
もの。
雨の中、砂丘の向こうに昇る朝日を見に。ラクダの糞を頼りに歩く。当然、決定的
瞬間は見られず、静かに朝を。帰りの四駆をしげしげ見れば、とんでもない状態の
車に乗せられていたというオンボロ。
遊牧民のテントでハーブティをご馳走になったり。イスラムの住居につき物のパティ
オでお茶をいただいたりって、異国情緒に浸った今回の旅は、ケイコサンを捉えて
放さなかったみたい。

お土産に、砂漠のバラを戴いて、太古の地球が作った芸術品。アンモナイトの化石
もお土産品となってるのですって。岩塩も。
ああ、昔々は海だった証。また、6年後にそこもまた海にかえるのかな? 
フフフ、そんな説があるのよ。「ノストラダムスの予言」とはかなり趣の違ってる
お話。だから少々気味が悪い。でも、昨今の地球の状態を見てると、やっぱりソドム
の街は破滅する。ロトの一家のような人だけが助かるのかなあ、って思ってるわ。

そうそう、トイレは?
お水が貴重。紙は1回分を売ってる。そのトイレはここでは説明できない。ただ言
える事は、日本という国は、世界広しと言えども、稀有な国だってこと。
これが、何もかもが当たり前なんて思っちゃあいけないって事なのよ。

「それでケイコサン、アラビア語に挑戦?」
「アラビア語っていうより、モロッコ語を勉強しようかなあって。ガイドが何ヶ国
語も話せて、日本語もダジャレまで言えるほどだったのですが、独学ですって。ビ
ックリしちゃいました。日本には1回も来た事がないのにですよ」
「本当? すごいわね。でも、モロッコ語はわからないけど、今の日本て、独学で
も、なんとかなるくらい環境が出来てるものね。いっくらでもお勉強できる、よね?」
「ええ。もう1回、どうしても行きたいものですから。日本人がペンション経営して
る所もあるのですよ」
「やっぱり~~。もう、世界に日本人が居ない所なんてないのかもしれないわね。
親の時代には考えられない時代になったのよねえ。幸せな日本人、ね」
「シルクロードも、ローランあたりからから行きたいですね」
「イスタンブールへって?いいわねえ。じゃあやっぱりここへトルコ語も加えなきゃ!
最近、司馬遼太郎の奥方の福田みどりさんと言う方が新聞に書いている『司馬さんは
夢の中』で、家族を次々になくされて、失意のどん底にいられた人に、司馬遼太郎が
勧めたシルクロードの旅。その旅から帰国された方のことがあったの。20年の年月
をかけての壮大な旅。スケールが違う環境にわが身を置くことで、違う未来が浮き上
がってくるのかもしれないわね。
でも、でも20年よ。すごいお話よねえ。もう一人の辛い人生にも触れててね、今回
は涙なくしては読めない内容で泣かされたわ。自分だったら、多分生きていることに
耐えられないだろうという壮絶な人生なのよ、強烈な実話だったのよ。今ある自分が
とてもラッキーなんだって思うくらい」

あっちこっち横道にそれたりするけれど、2人の旅行話は止まらない。
シベリア鉄道で、ヨーロッパに抜けるなんてのもいいんじゃない?やっぱりロシア語
もよね、私は、この4月からラジオとテレビで、幾つ挑戦するかなあなんて。
インターネットでも、情報収集できるので、ケイコサンは必要情報をダウンロードの
おつもり。
私の耳には英語・スペイン語・中国語のCDが入れ替わる入れ替わるのCDウォークマン。
これにあといくつ加わるか。楽しみ~~~!


依頼があって、通過して、やっと活字になった私の文章。本日その本が手元に。
3月には店頭へ。大勢の中の One of them だけど。オムニバスは、いつでも
どこを開けても読みきれる手軽さ。その書き手の数だけあるストーリー&感性がびっ
しり詰まった「泣きたい気持ち」日本文学館編集。

そして、ケイコサンと私はいつものように、それぞれの感性に合った本の世界へ。
「私達って、年取っても、することな~いなんて年寄りにはならないって言い切れる
わね。読書の楽しみを知ってるし、もう1度読もうって本がゴチャマンてあるでしょ?」
「ええ、それだけは確かですね。雪崩現象が起きそうですよ、ウチは」
こんなケイコサン。例えば、
「グラハム・ハンコックて、ご存知?」
「ええ」
これだから、彼女と会うのは楽しい、嬉しいなのです。自己主張の少ない、穏やかな
お人柄です。能ある鷹は爪を隠す、豚もおだてりゃ木に登るの女とは大違いです。     

 ※モロッコへお出掛けのご予定がおありでしたら、ボールペンをちょっと多めに
  お持ちになられるといいそうです。かなり楽しい旅になるようです。ここでも
  モノを言う、日本製品。