みんなの気持ち(電車の気持ち)(2)

2015-10-22 21:19:49 | 童話
そして、お昼ごはんは、お母さんはスバゲッティで僕はお子様ランチでした。

『もう帰るわよ。』
『うん、いっぱい遊んで楽しかったね。』
『そうねえ、楽しかったわよね。』
『今度はいつ来るの?』
『次はお父さんに連れて来てもらいなさい。お父さんならジェットコースターも一緒に乗ってくれると思うわ。』
『そうだね、前に来た時にお父さんと一緒に乗って楽しかったよ。だけれど、お父さんはメリーゴーランドには乗らなかったよ。』
『お父さんはメリーゴーランドが恥ずかしいのよ。』
『どうしてかなあ、僕は恥ずかしくないよ。』
『子供だからよ。』
『ふぅ~ん、大人になると恥ずかしいんだ。』
『さあ、帰りましょう。』
『あっ、忘れていた。』
『何を忘れたの?』
『僕ね、ジェットコースターとメリーゴーランドと観覧車とお話しをするのを忘れていた。』
『今度お父さんと来た時にお話しをしなさい。』
『うん、わかった。』